在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター

「未来への架け橋」 NO.27 (2004.7.10発行)

「謝罪して過去を清算してほしい」
シベリア朔風会・
李炳柱会長
(6月30日・東京)

   

真相究明法に基づく調査活動が9月よりスタート!

 韓国映画「ブラザーフッド」がヒットしています。映画は、ソウル鐘路に住む兄弟が1950年勃発した朝鮮戦争に巻き込まれる様を描いています。戦闘シーンのリアルさが話題になっていますが、見て欲しいのは、共産主義と資本主義の代理戦争の中で、朝鮮民族が身内同士で、血で血を洗う殺戮を行わざるをえなかった映画の背景です。「ブラザーフッド」をより深く理解する意味でお奨めの映画が、小説を映画化した「太白山脈」です。(94年制作のためレンタルでどうぞ!)こちらは、朝鮮戦争が始まる直前の1948年から、「ブラザーフッド」に至るまでの全羅南道の町とパルチザンが隠れた山々が舞台。日本の土地調査事業によって土地を収奪された小作農が共産主義に共鳴し、一方で独立直後の韓国に吹き荒れる「アカ狩り」の嵐。利害とイデオロギーをめぐる対立と憎悪の連鎖。身内同士の殺し合いの中で「命とは?」を問いかけています。
 韓国映画ブームの今、こうした時代背景を私たちがどれだけ知っているでしょうか? 同じ民族同士で殺しあう原因を作ったのは、ほかでもなく私たち日本人であり、朝鮮戦争を利用して経済復興したのも私たちの国、日本なのです。
 先日来日した原告の李炳柱さんは、1948年にシベリア抑留から釈放されて北朝鮮に帰されます。38度線を超えようとすると南側から銃で撃たれて数名が死亡。ようやく帰った故郷では「思想教育された者」というレッテルを貼られ、就職もできない環境におかれました。当時の状況の厳しさが映画を通じて想像できます。韓国ではこうした「過去」の真相究明にようやくメスが入れられようとしています。(上記民間人虐殺の真相究明法は未成立ですが)「日帝強制占領下真相究明法」に基づく調査活動が9月から始まります。2005年を過去清算の年にするために私たち日本人が果たすべき役割は重要です。

GUNGUN裁判の次回以降の日程は、8月31日の進行協議で決定されます。

第13回口頭弁論報告
原告・李炳柱さん、集中豪雨で法廷に間に合わず
大口弁護士が陳述書を代読!

今秋発足の韓国真相究明法調査活動に協力を! 

 

大口弁護士が挨拶(報告集会)

 

 6月30日、グングン裁判の第13回口頭弁論が開催されました。今回の口頭弁論のために、シベリア抑留原告・李炳柱(リ・ビョンジュ)さんと、太平洋戦争被害者補償推進協議会事務局長・金銀植(キム・ウンシク)さんのお二人が来日しました。29日大阪入りしたお二人は、30日上京し、午後の法廷で意見陳述の予定でしたが、突然の集中豪雨で新幹線がストップ。東京着が大幅に遅れたため、本人の陳述ができないという残念な状況になってしまいました。
 法廷では日本人のシベリア抑留者団体である全抑協の会員をはじめとした支援者で一杯となり、原告・李炳柱さんに代わり、大口弁護士が力強く陳述書を代読し、法廷に訴えかけました。また原告から靖国合祀にかかわる書証を提出。8月31日に進行協議が入ることになりました。口頭弁論後、多数参加していただいた全抑協を代表して平塚事務局長から「最後まで一緒に闘う」と力強い決意が寄せられました。

 

韓国KBSが李炳柱さんに同行取材

 

もう待てない!

 夜の報告集会では、李炳柱さんから、自らの過酷なシベリア抑留体験と韓国シベリア朔風会のあゆみが語られました。(陳述書あゆみを参照)
 「抑留地で我々が日本人でないと言ってもなかなか信じてもらえなかった。日本軍(将校)から提出された名簿に日本人となっている、といわれた」「夏の服装で抑留された最初の冬、多くの仲間が亡くなった。冬なので死体はそのまま春が来るまで積上げられていた」そうです。韓国に帰国後も、苦労の連続。戦後40年、韓国とソ連が国交回復するまで、ソ連抑留を話すことができず、抑留の事実を隠さなければ公的な職につくことも出来なかったのです。二重、三重の被害の補償こそが問われています。

今秋から発足の韓国・真相究明法
 
 金銀植さんは、今年2月韓国の国会で成立した「日帝強制占領下強制動員被害真相究明等に関する特別法」について報告。大統領のもとに真相究明委員会が設置され、100名を超える調査員がまず2年間の期間で動くことに。調査は、韓国内のみならず日本・海外も含まれ、被害者の申告が行われます。資料を全面公開していない日本からの協力が不可欠だと協力が訴えられました。
 

●李炳柱さん(シベリア朔風会会長)のお話をうかがって(大幸)

 

豪雨でストップの名古屋駅で

 

 「あくまでも真相究明です。委員会の半数を『被害者団体』『市民団体』からの代表から選ばれなくては、うわべだけの曖昧なものになってしまいます。政治家や学者など過去の清算などまともに考えてきてはいなかったのだから。」開口一番に「真相究明法」にかかわって発言された李さんの言葉には、「シベリア抑留問題」等、闇に葬り去られようとする戦争被害者の実態を明らかにするためには、この機を逃してはならないという気迫を感じさせるものでした。
 過酷なシベリア抑留は二重の捕虜生活を朝鮮人に強いました。軍隊時代と同様に毎朝の宮城遥拝が続いていた中、祖国の解放のうわさを聞いた李さんは、日本人捕虜たちからの独立をめざしロシア語を2ヶ月間習い、収容所長に掛け合ったのですが、「朝鮮人がいるはずがない。」と信じてもらえず捕虜名簿を見たら日本人のままになっていました。そこで、新しい名簿を作るように要求。名前と住所を書き替え、地図を見せながら説明し、1200名作業大隊のうち112名の朝鮮人を確認させました。1年後やっと独立中隊となり作業場を別に設けることに成功させました。そこですぐに帰国させられて当然のはずなのに、引き続き抑留が続きます。3年半後ようやく釈放。ソ連の貨物船で2800名の捕虜が帰国に向かいますが、朝鮮半島は分断され同じ民族どうしが殺しあう凄惨な状況にありました。そんな中で事情のわからない500名が列車から放り出され、38度線で銃撃される悲劇が待っていたのです。運良く生き延びて帰っても、敵性国家からの帰還者には絶えず監視の目が光り、隣村に行くことすら交番に届けなければならないという苦しみが。日本軍への協力者という視線に耐えて生きていかねばなりませんでした。筆舌に尽くしがたいというのは、こういうことを言うのでしょう。私たちのまわりから歴史の真実がどんどん隅の方へ追いやられようとしている今、貴重な証言者として語りつづけておられることに感謝したいと思います。
 

●真相究明法成立により、9月から本格調査が始まる!
    
金銀植さんの講演を聞いて
(小川)

 2004年2月13日、圧倒的賛成のもと韓国で「日帝強制占領下強制動員被害真相究明等に関する特別法」(真相究明法)が成立しました。法案成立に向けて事務局長として努力をされてきた金銀植さんから、法案成立の過程と目的、そして日本への影響と平和を求めて戦後補償に関わってきた者が何をすればいいのかについて明らかにされました。私たちに何が求められているのかに絞って書きます。

 

金銀植さん

 

何よりも、過去の事実を確定することが大切!

 法案提出は2001年10月。「アメリカも日本も情報公開の法案が審議されているのに、当該の韓国にないのはおかしい」と追及した。三菱裁判で日韓請求権協定締結に関する文書公開を要求したが、政府は拒否。公開を求めて提訴した裁判は2月に一部勝訴し、現在も続いている。法案成立のために100名の国会議員が署名したのは、戦後補償の問題が政党を超えた民族としての問題だから。2003年10月、朝鮮戦争の真相究明も含め、まとめて法案審議が動き出した。2月に真相究明法が本会議で成立したが、その過程で韓国外交通商部が「外交上日本と軋轢が生じることになる」と強く抵抗した。植民地支配の犠牲者は海外だけで200万人、国内も入れると推定700万人。全て究明できるかわからない。
 9月から委員会の調査活動が始まる。この法は1年間延長を含めて3年間の時限立法。調査活動は長くかかってはいけない。精力的に短期間でとりくむ問題だ。そのために特に日本のすべての団体に協力を得たい。

調査の概要

厚労省 軍人軍属名簿、供託資料、復員名簿、靖国合祀に関する資料など
法務省 労務者の未払い金と供託に関する資料など
防衛庁 軍人作戦の記録、慰安婦に関する資料など
警察庁 炭坑などの事件・事故に関すること
社会保険庁 厚生年金加入名簿など
自治体 物資配給の記録など
企業 労働者名簿、週報など
地方 新聞のような地方の記録、地域史、寺の過去帳など
浮島丸のような大きな事件は各地方で記録保管されていないか?
   
 

 金銀植さんは、「4つの責任者(韓日双方の政府と企業)による協議が必要」と、強調しました。「何より、事実を確定することが大切である」と聞き、事実が判明すれば歴史歪曲もできなくなるし、補償も当然次のステージにあると思いました。韓国政府からの正式な要請となれば、日本政府や企業も応じざるをえないでしょう。ただ、日本政府や企業に拘束力を持たせるには、韓日で連帯して「圧力」を加えることが必要があり、私たちの責任も大きいのです。グングン会員の皆さん! 3年間で可能な限り事実を確定し、過去清算を迫っていきましょう!
 今年のボランティアツアーは、内容盛りだくさんで、冬ソナ思い出の地の訪問もさることながら、真相究明法で活躍する韓国の知識人との交流もはずせないぞ −と期待が高まります。皆さん、行きましょうね!

法案成立の過程と韓国知識人の努力を学びたい人は、7月「全交」と10月の「ボランティアツアー」に参加して、金銀植さんから直接話を聞こう!
 

日帝強制占領下強制動員被害真相究明等に関する特別法(抜粋)

第3条(日帝強制占領下強制動員被害真相究明委員会)
 
第1項
 日帝強制占領下強制動員の被害の真相を究明し、この法律に基づく犠牲者及び遺族の審査又は決定等に関する事項を、審議し、又は議決するために、国務総理の所属の下に日帝強制占領下強制動員被害真相究明委員会(以下、「委員会」という)を設ける。
    
第2項
 委員会は次の各号の事項を審査し、又は議決する。    
   第1号 日帝強制占領下強制動員被害の真相調査に関する事項     
   第2号 日帝強制占領下強制動員被害と関連する国内外の資料収集及び分析並びに
        真相調査報告書の作成に関する事項   
   第3号 遺体の発掘、及び収集に関する事項   
   第4号 犠牲者及び遺族の審査又は決定に関する事項   
   第5号 資料館、慰霊空間造成に関する事項  
 

不当な福岡判決に怒りの声
みんなが集まって5・26アクション(東京)国会請願デモに300名

 5月26日、2005年キャンペーン「被害者に謝罪と賠償を!5・26アクション」が都内で行われました。呼びかけは、強制連行:企業責任追及全国ネットワーク、戦後補償ネットワーク、「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」立法連絡会議、中国人強制労働事件福岡訴訟弁護団、劉連仁裁判勝利実行委員会、全国抑留者補償協議会、グングン裁判を支援する会など。

 外務省前、新日鉄前、霞ヶ関・国会に300名怒りの波

 
   

 午前8時半、5月24日福岡高裁での棄却判決を受けた中国人強制連行裁判の原告・弁護士をはじめとして50名の支援者が外務省前に。「国・企業の不法行為を認定しながら、棄却とは責任の放棄だ」「戦後補償に時効はない」次々と発言が行われる。原告の怒りの声が心に突き刺さる。外務省に申入れを行った後、続いて新日鉄前で日鉄裁判(大阪)原告が「働いた賃金を返せ!といっていっているだけ。なぜ、返さない!」と訴える。午前中最後の行動として、厚生労働省前でリレートークが行われ、グングン裁判を支援する会から「靖国合祀、シベリア抑留を解決せよ!」と訴えました。
 12時、日比谷公園霞門に戦後補償原告をはじめとして支援者の市民、労働者300名が集まる。日本のシベリア抑留団体である全抑協も横断幕を持って、会長もわざわざ栃木から上京して参加。「慰安婦」、強制連行、徴兵徴用被害者らが一緒になって、国会請願行動に集まったのです。「被害者が生きているうちに戦後補償を実現せよ!」「福岡判決糾弾!」「ただちに立法解決を行え!」労働課題も併せてシュプレヒコールが注目を集める。衆議院前、参議院前で民主党、共産党、社民党の議員から挨拶を受け、エールの交換が行われました。

 不当な福岡判決に怒りの集会

 
   

 午後一番で、名古屋三菱挺身対裁判の支援者を中心に品川の真新しい三菱重工ビル前で申入れ行動が行われる。受け入れようとしない三菱側にたいして、ビル前で行動が展開され、ついに受け入れさせる。続いて豊洲の三井鉱山前でもマイク、横断幕で訴えと申入れが。
 夜は、福岡高裁判決の報告集会が行われました。原告は、やり場のない怒りをあらわにし「残念だが最後まで闘う」と決意。参加者の拍手。判決は、国・企業の不法行為を全面認定。国家無答責も排斥。にもかかわらず、除斥・時効で棄却するという非情な判決。しかし、それは裁判所の弱さの現われでもあるのです。
 「もっとこのような行動を!」一日行動をとおして感じたことです。戦後補償問題の全ての課題をむすんだ行動こそが今必要です。8月7日には、2005年キャンペーンの第2弾「共生のアジアを!フェスタ8・7」が行われます。是非ご参加を!
 

日本の過去の清算を求める国際連帯協議会ソウル大会報告

 
   お別れパーティーで歌う
      従軍慰安婦のハルモニたち
 

 5月20日からソウルにおいて「日本の過去の清算を求める国際連帯協議会」が開催されました。これは日本の侵略戦争の謝罪と賠償を勝ち取るために結成されたもので、韓国、朝鮮、中国、台湾、フィリピン、日本各国から約300名が参加し、2005年(戦後60年)に向けた取り組みについて意見を交わしました。印象的だったのは集会を支えるボランティアスタッフの若さ。「国づくり」への関与と意気込みを感じました。以下は共同声明のうちGUNGUN裁判に関わる部分です。(古川)



日本の過去の清算を求める国際連帯協議会ソウル大会で採択された共同声明(抜粋)
《第三》
 国際連帯協議会は、海外に見捨てられた被害者たちの遺骨の調査、収拾し、返還を求める活動を通じて、日本政府の無責任さと道徳性の無さを全世界の人々に告発していく。また、小泉首相が毎年参拝することで愛国者として讃えているA級戦犯の位牌が祀られた靖国神社に、被害者の遺骨を合祀することで死者の名誉を汚している日本政府に対して、犠牲者の名誉を回復する闘いをも積極的に展開する。
《第六》
 国際連帯協議会は、日本政府と企業を対象に世界各地で取り組まれている被害者の賠償請求を積極的に支援する。また、自らの犯罪行為を隠蔽するために各国政府に対し圧力を加える日本政府を糾弾し、各国政府の訴訟に対する積極的な支援を引き出すために活動していく。
 

ソウル大会に参加して
     池田幸一さん(シベリア抑留生存者・かまきり訴訟原告)

 

李炳柱さん(左)と池田幸一さん

 

 私は「シベリア抑留」被害者の立場からアピールし、同じ苦難をともにした韓国の諸君たちとの交流が目的で参加したのだが、幸い短い時間に拘わらず貴重な体験と学習が出来たので、そのあらましを以下に報告したい。
 一つは北朝鮮組10名の中から黄宗沫氏に会えたことである。この人は占守、幌莚島へ強制連行され、軍の飛行場建設にこき使われたうえ、ソ連に抑留という悲惨な体験を持つ人で、今は平壌に住むという。「もうすっかり忘れた」という日本語はたどたどしいが、温顔の紳士は温和に昔を語りだすが、この人は労務者であっても兵士ではない。私がシベリアへ抑留された元兵士たちのその後の消息を尋ねた時、微笑は一瞬に消えて短い沈黙の後、ぼそりと「知らない」と言う。日本軍に加担した不運な兵士に良い結果は与えられなかったのであろうか、深くは聞けないものを感じて話は終わったが、固く手を握り締めてお互いの健康を祈る以外に術がないのが残念な別れとなった。
 次にソウルを離れる日、汝矣島の国会議員会館にウリ党の有力議員である金希宣女史を訪れ、韓国の元日本兵シベリア抑留者に対する国としての救済を要望できたことは得がたい経験であった。この段取りを進めたのは昨年6月来阪された朔風会会長の李炳柱氏で、この人は共に黒パンを分けあってシベリアで苦労した戦友だが、原爆訴訟原告の郭貴勲氏を含め日韓同行5人の共同要請となった。新しい議員会館の部屋はビジネスホテル然たる永田町より数等立派で、5階からの展望も美しく、「新しい千年は新しい希望」との金大中揮毫を背に金女史はにこやかに対応、話は躍進のウリ党人道政策への期待にはじまり、ソウル大会の成果を踏まえての積極的対応の要望となったが、私は「シベリア抑留」を強く訴えた。金女史の「ご老人存命中の実現に尽力を惜しまない」との言葉を土産に、30分の面談を終えたのであった。
 李炳柱会長の快男児ぶりは何処へ出しても見事なもので、また万端の行き届いた心遣いは感謝の他なく、特に現地在住の老兵6人を集めて懇談したプルコギ会食の夕べは忘れ難い思い出となった。
 

全交(平和と民主主義をめざす全国交歓会)のGUNGUN企画
李鶴来さんと交流

映画「戦犯タクシー」を一緒につくろう!
 GUNGUN裁判で問う「理不尽な戦後処理」の中でも象徴的なそれが「植民地出身のBC級戦犯」問題です。一国の戦争責任を負わされた理不尽さ。いつ処刑されるかわからなぬ恐怖。スガモ刑務所の生活。祖国の分断と朝鮮戦争。釈放後の生活不安と自殺。支援者の存在とタクシー会社の設立。一人も切り捨てない理念でスタートしたタクシー会社の成功・・・。そんな激動の時代を生き抜いた李鶴来(イ・ハンネ)さんから話をうかがい、映画作りの夢を語り合う貴重な機会です。
・ 企画の提案(BC級戦犯問題についての学習)
・ 李鶴来(イ・ハンネ)さんとの交流
8月1日(日)13時〜15時 日本教育会館 全交の会場内)

2005年キャンペーン企画(東京)
「共生のアジアを!フェスタ8・7」を開催!


この取り組みの一番のメインは、「異なる過去・共通の未来」「日中韓100人の若者のティーチイン」で す。コンサート、展示、ビデオ、模擬店などいろいろな取り組みがあります。ぜひ参加ください。
 8月7日(土)10時〜17時
 明治学院大学3号館(地下鉄「白金台駅」、「高輪台駅」から徒歩7分)

今年もボランティアツアー2004を開催!

今年2月に病気で倒れた金景錫さん。今は復活!

「皆さん!10月の春川は紅葉がきれいですよ!」


 冬のソナタで一躍有名になった春川(チュンチョン)の町。そこにGUNGUN裁判原告団体である太平洋戦争韓国人犠牲者遺族会会長 金景錫さんが建てた強制連行犠牲者の納骨堂があります。毎年ボランティアを募って草刈りをし、原告と交流をしたり、春川名物のおいしいものを食べたり・・・。ソウルでは調査が始まった真相究明法に関するホットな交流も。参加希望の方はご一報ください。
(関東:御園生090-4220-5427 関西:古川090-1135-1488まで)

10月1日(金)仁川空港着 ⇒ 春川へ 
           途中 冬のソナタのロケ地 夕食は春川ダッカルビ
    2日(土)納骨堂の草刈ボランティア、慰霊祭、原告証言の聞き取り
           春川の名所観光、夕食は春川名物マッククス ソウルへ移動
    3日(日)ソウルで自由 (一部は原告証言の聞き取り) ⇒ 帰国
    4日(月)希望次第で1泊オプショナルツアーも
費用:飛行機代+2万円(2泊)木曜日夜発も可(飛行機代がオトク!)

 読書案内
  『スガモプリズン 戦犯たちの平和運動』
              

    
内海愛子 著  吉川弘文館(1700円+税)

 GUNGUN原告・羅鐡雄さんの亡くなられたお父さん羅三柞さんはBC級戦犯としてスガモプリスンに収容されていました。羅鐡雄さんの来日を契機に、私たちは「戦犯タクシー」や李鶴来さんの活動についても知るようになりました。本書は、戦犯として日本の戦争責任に正面から向き合い、再軍備に反対した戦犯たちの平和グループに焦点をあてています。李鶴来さんも、その一人でした。講和と再軍備の流れの中で、日本の進路を真摯に見つめていたBC級戦犯たちの存在を知ることの意味は大きいのではないでしょうか。まずは、みなさん一読してみてください。(塚本)

GUNGUNインフォメーション
9月10日(水) 関西GUNGUN原告を囲む集い(18時半 エル大阪)
 7月17日(土)13時〜/18日(日)10時半 〜 イラク国際戦犯民衆法廷京都公判 
          京都シルクホール
           (京都産業会館8階:地下鉄「四条」駅、阪急「烏丸」駅)
   31日
(土)/8月1日(日) 平和と民主主義をめざす全国交歓会
          東京・日本教育会館大ホール・会議室
           (地下鉄「神保町」駅下車)
 8月 1日
(日) BC級戦犯学習・李鶴来さんとの交流会  13時(上記全交会場内)
   7日
(土) 共生のアジアを!フェスタ8・7  10時
          東京・明治学院大学
           (地下鉄「白金台駅」「高輪台駅」から徒歩7分)
   15日
(日) 心に刻む集会(イラク戦争の犠牲者を追悼する)10時〜
          大阪・ドーンセンター(地下鉄「天満橋」駅下車)
   31日
(火) GUNGUN裁判進行協議(非公開)