日本政府への申入書
私たぢは今日、靖国神社に合祀されている韓国・朝鮮人の犠牲者の霊を取り戻すために来日した。
日本政府は、新憲法が施行された戦後においても靖国神杜に通知を出しつづけ、靖国神社と一体となって合祀を行なってきた。靖国神杜は、いうまでもなく、侵略戦争を賛美し、日本国、天皇のため に戦死した「英霊」を祀る神社である。 この靖国神社へ2万余の韓国・朝鮮人戦争犠牲者が合祀されている。植民地支配と強権的な徴兵・徴用で死に追いやりながら、その謝罪もなく、多くの遺族に遺骨の返遺はおろか戦死通知さえ出さず、合祀だけは行なっているのである。
本人も遺族もこの合祀を望んではいない。死んでまでも辱めを受けるいわれは全くない。夫を父 を、兄弟を奪われた遺族は、二重三重の苦しみを受けている。
日本攻府は、直ちに靖国合祀の責任を明らかにし、謝罪と合祀の取消しを行なうべきである。
私たちは、昨日、小泉首相が日本軍国主義の象徴である靖国神社を参拝したことに強く抗議するとともに、小泉首相が靖国神社に合祀されている韓国・朝鮮人の合祀取消しの決断をすることを要求する。
2001年8月14日
内閣総理大臣 小泉純一郎殿
厚生労働大臣 坂ロカ殿
太平洋戦争韓国人犠牲者遺族会 会長 金景錫
太平洋戦争被害者補償推進協議会 共同代表 李種鎮 張完翼