在韓軍人軍属裁判の要求実現を支援する会ニュースレター 「未来への架け橋」 NO.67 (2012.3.17発行) |
ソウルでの原告集会 |
「原告の要求実現を支援する会」としてGUNGUN再スタート |
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最高裁決定の報告と方針討議のために訪韓(古川)
在韓軍人軍属裁判の最高裁決定(棄却)が出たことを受け、原告たちに説明するために2月4日から韓国へ渡った。地裁、高裁と判決が出るたびに「次回の審理で全力を尽くす」と言ってきただけに気の重い訪韓だった。まず、太平洋戦争韓国人遺族会での報告のため春川(チュンチョン)に向かう。日本列島を大雪で包んだ寒波は緩んでいたが、ソウル市内を流れる広い漢江も上流に行くにつれ凍っていた。
遺骨問題は遺族が終わりを宣言しない限り続く(李煕子さん)
そして午後は事務所のあるビル5階の植民地支配時の記録展示フロアを会場にして報告会が開催された。前面には弁護団と支援メンバーのカラー写真を載せた大横断幕が飾られている。開始前にはフロアに入りきらないほどの原告がつめかけた。140ページの分厚い資料も準備されている。今回の最高裁決定の資料はもちろん、提訴から今日までの新聞記事や写真などがまとめられている。横断幕や立派な報告集の製作の速さと完成度の高さには、いつもながら感服する。 |
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2月20日、韓国から李煕子(イヒジャ)さん、金敏普iキムミンチョル)さんが来日し、軍事郵便貯金などの関係で大きな進展がありました。参議院議員今野東議員の仲介で、同事務所において、2時から総務省(管理機構の監督庁)、金融庁(ゆうちょ銀行の監督庁)、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(軍事・外地郵便貯金の管理)のヒアリングが行われました。また5時からはゆうちょ銀行本社(通常郵便貯金の管理および、管理機構から軍事・外地貯金の管理委託を受けている。)との話し合いも行われました。 |
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厚生省が52年サ条約後すぐに靖国合祀を検討したことが判明(御園生)
1月21日朝日新聞は、一面トップで「靖国戦犯合祀 国が主導」と報じた。すでに、ノー!ハプサ訴訟では、国が主導し、国と靖国神社が協議し合祀を決定して靖国合祀を行ってきたことを「新編靖国神社問題資料集」等を通じて明らかにしてきた。今回はBC級戦犯に限ってのことであるが、その立証にさらに新たな証拠がでてきたのである。 |
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昨年、一昨年と証言集会に参加し証言された南英珠さんの兄(陸軍20師団第80連隊)は、ニューギニアのヤカムルで戦死という記録のみで、お兄さんに繋がるものが何か残されていないものか探してきた。全ての軍人が当時軍事郵便貯金に貯金させられていたことから、せめて通帳でもと、ゆうちょ銀行に郵便貯金の現存確認申請をしたが、「無し」の返答であった。80連隊のものが全て無いのか、南さんの分だけが無いのか、ゆうちょ銀行に再調査を依頼した。一方、ニューギニア遺骨返還に取り組んでこられた岩淵氏が出版した太平洋戦史館の本の中に、「オーストラリア戦争記念館が預金通帳を含む多数の文書を倉庫に保管していた」という記述があり、その旧日本軍軍人の遺品が日本に返還されているらしいという情報を得た。
すると、3人の遺品を見つけることができた。
参加・カンパの呼びかけ |
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『
7%の運命−東部ニューギニア戦線 密林からの生還』
菅野茂 著 光人社NF文庫 690円+税 |
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