在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター 「未来への架け橋」 NO.43 (2007.3.31発行) |
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日韓で「ノー!ハプサ(合祀)」の声を広げよう! |
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GUNGUN&ノー!ハプサを両輪にして
2月26日、靖国神社等を被告として韓国人遺族らが合祀取消を求めて東京地裁に提訴しました。この裁判の原告11名のうち8名はグングン原告であり、国を被告としたグングン裁判、靖国神社らを被告としたノー!ハプサ裁判は、双方が助けあい、一体となって合祀取消へ向けて進みます。
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ノー!ハプサ提訴同行記(古川)
2月25日、新大阪から新幹線に乗ると、呼びかけ人の中谷康子さん(山口県元自衛官護国神社合祀拒否訴訟原告)が満面の笑みを浮かべて手を振っている。新幹線の中では合祀拒否訴訟での苦労話を聞かせてもらう。日本キリスト教団で靖国国家護持法反対の学習をしたからこそ、合祀手続きのために自衛隊が家に来たときに「いやです」とはっきり言えたこと。息子さんが就職の時、警察職員の一次試験に通ったが、電話がかかってきて「あの中谷さんですか?」「そうです」という会話のあと、落とされたこと。そして、今回のような行動の際に「あとであのときに行けばよかった」と後悔するのはいやだから今回も参加したことなど話しがつきなかった。
怒りの靖国神社への申し入れ
いよいよ提訴!
朴壬善(パク・イムソン)さん
金希種(キム・ヒジョン)さん
羅敬壬(ナ・ギョニム)さん
李熙子(イ・ヒジャ)さん
大口昭彦弁護士
菱木政晴さん(靖国合祀イヤです訴訟事務局長)
辻子実さん(靖国参拝違憲訴訟の会・東京) |
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米下院の決議案を契機に真の解決を!
「慰安婦」問題は、今年1月31日、米国下院外交委員会への「慰安婦」決議案再提出と、皮肉にもこの間の愚かな安倍首相の対応によって、今、脚光を浴びています。 |
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2月12日大阪で開催したキムチ作り教室は、2004年から始めて4回目を迎えました。毎年続けてきたので楽しみにして下さる方もいます。今年は例年参加者に加え“あんにょん・サヨナラ”の上映に取り組んでいただいた方、映画を観られた方等初参加者も多くいました。
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3月24日、バンクーバー近郊のバーナビー市にある日系ヘリテージセンターで、映画「あんにょん サヨナラ」日韓両国語版の上映をしました。バンクーバー九条の会、ピースフィロソフィーセンター主催、JCCA人権委員会後援によるものです。大雨の中30人以上の参加者に来てもらい、韓国語テレビKCTVの取材もありました。
「ほんとうにできるのだろうか・・!?」昨年の12月に、韓国の社会運動の一環として制作されているドキュメンタリー映画を日本で上映してみようという話が持ち上がり、私が最初に抱いた感想だ。日本では社会運動の現場においてメディアがあまり活用されていないが、隣の国、韓国においては、市民団体が映像やインターネットなどのメディアを最大限に活用し、社会に大きな影響を与えている。実際に当事者たちがカメラを持ち、自分たちの置かれている立場や訴えたい内容を、映像を通して社会に訴えたりもしており、それを支える仕組みも整備されつつある。今回は、「あんにょん・サヨナラ」のほか、米軍基地問題の「テチュリ村の戦争」、移住労働者をテーマにした「続く」、鉄道女性労働者問題の「塩(ソグム)」、障害者の移動権利についての「バスに乗ろう!」の上映を決定。年が明けて、韓国ドラマやドキュメンタリーに関心があるという人たちに翻訳をお願いし、映像制作について学びたいという学生たちに字幕作業について覚えてもらい、なんとか二つの作品に字幕をつけた。日本だけではなく、東京に住むタイ、アメリカ、韓国などさまざまな文化圏の人に参加してもらえ、会議を多言語の同時通訳つきで進行するという光景もあった。
当日は、朝からひっきりなしに人が訪れ、朝9時半からの「あんにょん・サヨナラ」の上映のときに会場はすでにいっぱいになった。靖国に祀られた父親の話をするヒジャさんに真剣に耳を傾ける観客の人々に、彼女は平和への思いをこめた鶴をプレゼントした。「テチュリ村の戦争」においては「平和フォーラム」の市村さんに最近のピョンテクの米軍基地状況について報告をしていただき、移住・女性・障害者のそれぞれの作品についても監督にトークをしていただいた。延べ250人の観客の方々に来ていただき、その後の3つのテーマについてのワークショップには各2−30人の方に参加してもらった。参加者からは、「ガツンとやられた。現実の重さ、洗練された表現方法、志の高さ、三拍子そろっている」、「社会の問題に真正面から向き合って映像化していこうという姿勢に好感がもてた」、「インターネットやビデオを使うことで、運動を効果的に進めることができるし、商業主義から脱したメッセージが伝わるのではないかと思った」
、「日本の市民運動に欠けているメディア戦略を何とかしたいと思う」などの感想をいただいた。
5月に大阪でフェスタを開催します。特に韓国の市民メディアに学ぶ取り組みとして位置づけ、「あんにょん・サヨナラ」上映委員会スタッフの丁智恵さんに講演していただきます。ぜひご賛同ください。 |
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昨年5月のGUNGUN裁判判決の翌日、原告団体である太平洋戦争韓国人犠牲者遺族会の会長・金景錫(キム・ギョンソク)さんが亡くなられました。GUNGUNは毎年秋に、金景錫さんが作られた強制連行被害者納骨堂の草刈りをやってきました。今年は草刈りに替えて、一周忌のツアーを組みます。ご参加ください。 |
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『うたのおくりもの』 姜信子 著 朝日新聞社 1900円+税
著者は、歴史に翻弄された人びとの歌をめぐる旅に出た。多くの「アリラン峠」を越えて、異郷で暮らす人びとの足取りをたどる。朝鮮半島から日本の植民地支配下のサハリンに流れ着き、今もそこに生きる人。筑豊の炭鉱の底深く生きてきた人。遠く中央アジアにたどり着いた人。ソロク島に押しやられたハンセン病の元患者。日本の民族学校でカヤグムの演奏に励む少女たち。……彼らの唄う日本の唄、朝鮮の唄、現地の唄。その唄にこめられた思いの数々。あるいはまた、三線を手に沖縄で唄うナミイの生き様も描く。台湾、サハリンの先住民族の誇りをこめた唄もある。本書は、さまざまな生と唄を訪ねた30の旅のエッセイ集である。(塚本) |
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皆さんに「あんにょん・サヨナラ」上映委員会からのお願い |
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4月7日(土)『出草之歌 台湾原住民の吶喊 背山一戦』上映 弁天町市民学習センター 15時 第1回上映/17時〜お話:墨面さん/18時 第2回上映 参加費:一般 1000円 主催:「靖国合祀イヤです訴訟団」と共に闘う会 4月22日(日)「あんにょん・サヨナラ」上映 名古屋YWCA2階 ビッグスペース @10:30〜 13:00織茂秀子さん講演会 A14:30〜 問い合わせ:上映実行委員会(名古屋YWCA内) TEL052−961−7707 5月19日(土) 韓国ドキュメンタリーフェスタ in Osaka クレオ大阪中央 4階セミナーホール 10:00 「あんにょん・サヨナラ」12:00 トーク 丁智恵(チョン・ジヘ)さん 13:30 「テチュリ村の戦争」 14:30 「ソグム(塩)」 |