在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター 「未来への架け橋」 NO.39 (2006.7.29発行) |
金景錫さんのお墓にお参りする大口弁護士 |
|
靖国問題はA級戦犯分祀で解決しない |
|||||||||||||||||||||||
6月10-11日、ソウルで、春川で
ソウルでの原告集会は、約60名の原告の出席の中、判決の翌日他界された太平洋戦争犠牲者遺族会会長・金景錫さんへの黙祷で始まりました。金景錫さんの戦後補償実現への偉大な功績に感謝し、今後意志を受け継ぐ誓いを込めた黙祷になりました。
集会には、日本・韓国でのマスコミ報道をはじめ、判決の問題点や今後の対応についてまとめられた冊子が事前に準備されていました。それには、靖国合祀問題での取り組みだけでなく、7月ソウルで行う国際シンポジウム、8月11〜15日の靖国反対共同行動等の方針も詳しく書かれていました。また、今後検討する方針として、国連人権委員会(理事会)への提訴、世界の宗教界へのアピール、新たな靖国提訴が打ち出されていました。
翌日は、朝から春川へと向かいました。この判決を待っていたかのように、判決の翌日他界された金景錫さん。それから2週間。服喪の期間にもかかわらず、控訴の日程上、原告集会の開催をお願いしました。
金景錫さんは、自身の加害企業である日本鋼管相手の訴訟を手書きの訴状で始めて以来、日本鋼管、不二越との和解などを勝ち取り、強制連行・戦後補償問題を大きく牽引してきました。その存在の空白は誰にも埋めることはできませんが、私たちは前進しなければなりません。春川の原告集会には理事を中心に約20名が集まってくれました。大口弁護士からの報告に対して、「控訴して成果はあるのか?」など厳しい質問もありましたが、最後には全参加者が控訴の委任状に署名、参加者全員で控訴審を闘うことが確認されました。原告集会後、理事会が開催され、新会長に洪英淑さん(金景錫氏の奥さん)が選出されました。
|
|||||||||||||||||||||||
GUNGUN判決関西報告集会報告(小川)
その後、集会参加の皆さんから活発なご意見をいただきました。裁判を支援していただいている皆さんの熱意を感じました。本当にありがとうございます。 |
|||||||||||||||||||||||
ソウルシンポジウム報告(中田)
開会にあたってのあいさつで、韓国国会の外交通商委員会の委員長キムウォヌン議員は『かつてベトナムにおいて韓国軍が行った行為に対して政府が謝罪をしようとしたとき、右派勢力および韓国軍は、韓国の名誉を傷つけるものだとして反対したが、謝罪することによって韓国は真の名誉を守った。日本人はこのことを肝に銘じてほしい。
8月靖国行動
●キャンドル行動日程
●賛同金(1口=1000円;なるべく複数口を希望)を郵便振替で、 |
|||||||||||||||||||||||
2006ZENKO in 京都
今年の全交は、京都で開かれます。特に6日の分野別討議Bでは、「あんにょん・サヨナラ」上映運動と、靖国を相手取った「合祀取り消し新訴訟」の討議を行います。ぜひご参加ください。
|
|||||||||||||||||||||||
東京で大成功の「あんにょん・サヨナラ」劇場上映!
東京劇場上映1500名超の鑑賞者で大成功!
7月15日、大阪シネヌーヴォで「あんにょん・サヨナラ」の劇場公開が始まった。
|
|||||||||||||||||||||||
全国から応援のメッセージ、ありがとうございました! |
|||||||||||||||||||||||
『韓国高校生の歴史レポート』 〜ハラボジ・ハルモ二へのインタビューと日韓交流 韓国・中京高校歴史探究サークル著 (卞記子、坪川宏子、赤池すなお、金孝珍訳) 明石書店 2500円+税 訳者を見るとあっと思われる関東の支援者の方も多いのではないかと思います。そう、卞さん、坪川さんはグングン裁判のサポーター、赤池さんはグングン裁判の通訳なのです。本書は、韓国の高校生がハラボジ・ハルモ二の聞き取りを通して、日本の高校生とも交流していくというものです。そのなかにはグングンの原告である李熙子さんはもとより、李熙白さん、呉幸錫さん、李相協さんらがでてきます。また、恨の碑の姜仁昌さん、関西在住の姜富中さんらも登場します。韓国の高校でこのような取り組みを企画した中心の先生・朴中鉉さんが何かをしなくてはと遺族会を訪ね、最初にあったのが李熙子さん。今でもそのつながりは続いています。是非、一読して欲しい本です(K)。 |
|||||||||||||||||||||||
GUNGUNインフォメーション |