在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター 「未来への架け橋」 NO.17 (2003.1.12発行) |
李熙子さん「靖国合祀が取り下げられたとき、ここに父の文字が刻めるのです」 韓国・天安にある父の墓前にて |
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日韓市民の心の交流を広げGUNGUN裁判勝利を! |
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太平洋戦争韓国人犠牲者遺族会 会長 金景錫(キム・ギョンソク)
昨年6月のアメリカ兵による女子中学生殺人事件により、韓国全土にその怒りが湧き起こっている。日帝による暴政の傷が未だに残る、その場での白人による轢殺行為は、彼らが我々にどう対応しているかを明白に記したものだ。面白半
分に鶏を追う犬のごとく、追い詰めて殺人行為をしたことは、天人ともに許しがたいものである。 |
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南洋群島トラック島戦死、靖国合祀の遺族の呂明煥さん来日
今回の口頭弁論にご夫婦で来日される呂明煥(ヨ・ミョンファン)さんは、父親・呂昌寛(ヨ・チャングァン)さんが日本軍に徴用され、1945年南洋群島トラック島夏島で戦死したとされている。遺族には何の通知もなく靖国神社に合祀もされている。
【呂明煥さんの訴え】 |
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***ちょっと!憲法講座*** 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。 【第13条(個人の尊重、生命・自由・幸福の追求の権利の尊重)】 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政のうえで、最大の尊重を必要とする。
【第20条(信教の自由、国の宗教活動の禁止)】 1 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国からの特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
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11月22日 寒風の中、国会前で座り込み! |
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メイク・オブ・ウィシュGUNGUN版のイメージで!
ニュース前号以降の議論を踏まえて、以下のようなイメージでの滑り出しを考えています。進め方を当初は固定化せず、進める中でよりよい姿にしていこうと考えています。
アメリカのNGOに「メイク・オブ・ウィッシュ」(余命少ない子どもたちの願いをかなえるためのNGO団体)がある。そのGUNGUN版のようなイメージで、原告の望み(究極的には補償全般であるが、私たち一般市民にもできる金銭以外のこと:例えば事実の究明。太平洋戦争に関する文献や資料は、韓国より日本の方が当然多いわけで、原告の望む真相究明の一助になりうる。)をかなえるために、できることをする。例えば写真の李英燦さんの場合であれば、何部隊かを調べて生存者を探し出すとか・・・ 前回公判で来日の李侖哉さんの場合、お父さんの乗っていた可能性の高い船が判明し喜んでもらえました。そのためにまずは、原告の望みを知ることから。 |
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昨年11月のボランティアツアーでは、 丁智恵さん
韓国の日本帝国主義による強制連行などの事実を知ったのは私が中学のときだった。私が何よりも印象に残っているのは「お母さん、会いたいよ」という壁の落書きを残して海の藻屑と消えて逝ったであろう当時二十歳にも満たない朝鮮青年の想いである。あれから十年以上の年月が流れ、私は何百人もの行くあてもなく彷徨う犠牲者たちのためにつくられた春川の納骨堂の前に立ち尽くしていた。
参加させて頂き、有難うございました。金景錫さんにお会いでき、お言葉を聞くことができました。心かの歓迎を感謝申し上げます。日本各地に散らばったお骨を集め「十万億土のかなたに」お送りする地を掃除しました。 |
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『忘れられた朝鮮人皇軍兵士 −シベリア脱走記』 林えいだい著 梓書院 1600円(税込)
本書は、朝鮮人でありながら日本軍兵士として徴用され、終戦とともに理不尽にもシベリアに抑留された人々の実録です。植民地支配からの解放となるはずの日本の敗戦後も生き地獄さながらの収容所生活。そこからの脱出。祖国の分断による新たな悲劇。彼らの叫びに今こそ耳を傾けなくてはなりません。GUNGUN裁判追加提訴のためにも必読! |
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GUNGUNインフォメーション |