2025年9月19日

ノー!ハプサ孫世代が第3次訴訟提訴!(古川)


 9月19日、戦没者遺骨厚労省交渉の後、15時から東京地方裁判所前に集合した。在韓軍人軍属戦没者の孫世代による提訴行動だ。提訴したのは、今年1・17最高裁判決の際にも来日した朴善Y(パク・ソニョプ)さんはじめ、計6名だ。6名とも親が過去のGUNGUN・ノーハプサ裁判の原告である。朴善Yさんは、最高裁判決の後、靖国神社へ面会を求めたが、門前払いだった。「祖父は中原憲泰ではない。朴憲泰だ。合祀しておいてなぜ遺族と会わないのだ。日本名での合祀をやめろ」と抗議していた。
 今回は祖父の遺影写真を掲げて参加している。
 
  東京地裁への入廷行動
 
  提訴を報告する浅野弁護士
裁判所前を横断幕を掲げ行進し入場する。
 記者会見後、場所を移して報告集会。
 浅野弁護士から「2001年GUNGUN提訴、2007年ノーハプサ提訴(1次7名)2013年2次提訴(27名)を経ての第3次提訴になる。最高裁の三浦反対意見を参考にして訴状を構成した。今回は最高裁の「除斥」が最大の論点。三浦判事以外の多数が触れなかったからこそ、「除斥」一点で切り捨てたことから論点が鮮明化した。一からやり直す感覚でやれる。「除斥」の20年というと、1959年合祀から20年。その間に提訴が可能だったか。そもそも生死すら知らされず、軍事独裁政権下という条件でどう提訴しろというのか。権力の濫用以外の何物でもない。やりがいのある裁判だ。今回こそ結果を出したい」と決意を語った。
 続いて大口弁護士が「最近の情勢を見ていると、歴史に対する無知、無感動を感じる。持続的な闘いの必要性が大きい。反対意見は十分ではないが、闘いは確実に歩を進めている。革新をもって進んでいこう」と決意。
 井堀弁護士は、「今回は孫世代の裁判。朴さんは祖母や母親から祖父が亡くなってからの苦労や亡くなる経緯を聞かされてきた。家族の絆が提訴に結びついている。NHKのファミリーヒストリーという番組があるが、過去に遡って祖父の苦労に涙を流す。裁判官にも同じように涙を流してもらいたい。力ある限り闘いたい」と発言した。
 続いて孫世代遺族の朴善Yさんが「祖父は中原ではない。朴憲泰だ。魂は家族のそばにあるべき。今闘わないと不当判決を認めることになる。」と発言。
 
朴善Yさんと李熙子さん  
 李熙子(イ・ヒジャ)さんは「当初のGUNGUN裁判では400名を超える原告の闘いを支えてくれた東京と大阪の皆さんにありがたい気持ちで一杯。一緒に闘ってきた皆さんと直接会うと元気づけられる。勝手に動員して家族に知らせることなく合祀しておいて「除斥」とはどういうことか。「3世に引き受けさせたくないという思いもあったが、提訴してよかった。これは家族の人権の問題。朴さんの父がGUNGUN原告。母がノーハプサ原告。家族が訴訟をやってきたから悲しみがよくわかる。上田さんが長生炭鉱で遺骸を掘り出してくれたが、83年ぶりに出てきた遺骸は日本による支配と差別の象徴。日本も変わらなければいけない。勝利に向けて今後ともよろしくお願いします」と呼びかけた。
 次に私から午前中に行った遺骨に関する厚労省交渉について報告した。(記事は別掲)今回の提訴にあたって「2001年提訴以降どう遺族の悲しみや怒りを日本人の心に届けるかを考えてやってきた。あんにょんサヨナラはその中でできたが象徴的だった雪の靖国での3人(ヒジャさん、古川佳子さん、中谷康子さん)のシーンは象徴的。今回の孫世代提訴=ファミリーヒストリーから未来へのプロジェクトにしよう」と発言した。
 続いて上田さんから「長生炭鉱の事故は1941年12月開戦の2か月後に起きた。増産を国家方針として求められた結果だった。私たちは国の手を借りず単独で坑口を開けた。命がけの潜水は5000万円市民からの寄付で可能になった。2月には世界のダイバーが集合して4体の遺骸を収容する。タラワのように遺骨を家族のもとへ返す。日本政府が動かなくても我々が動いていくので協力してください」と力強く宣言した。
 
【今回提訴した原告】
朴善Y(パク・ソニョプ)さん
朴孝善(パク・ヒョソン)さん
朴善才(パク・ソンジェ)さん

  陸軍軍人で中国で戦死した朴憲泰(パク・ホンテ)(創氏名:中原憲泰)の孫。
  父は在韓軍人軍属裁判原告だった朴元培(パク・ウォンベ)。
  祖母はノー!ハプサ第1次訴訟原告の林福順(イム・ボクスン)。
吉亨旻(キル・ヒョンミン)さん
  海軍軍属でギルワで戦死した李喜敬(イ・ヒギョン)(創氏名:李田喜敬)の孫。
  母はノー!ハプサ第2次訴訟原告の李炳順(イ・ビョンスン)。
吳辰c(オ・ジンスン)さん
  海軍軍属でブラウン島で戦死した朴滿秀(パク・マンス)(創氏名:新山満秀)の孫。
  母はノー!ハプサ第2次訴訟原告の朴南順(パク・ナムスン)。米国在住。
李星雨(イ・ソンウ)さん
  陸軍軍属でパラオ島で戦病死した李洛鎬(イ・ナッコ)(創氏名:松本洛鎬)の孫。
  父はノー!ハプサ第2次訴訟原告の李明九(イ・ミョング)。