2008年7月26日
ノー!ハプサ原告・浮島丸遺族のイム・ソウン(林西云)さんを京都に招いて
ミュージアムで |
7月26日京都でノーハプサの原告の林西云さんをゲストに迎えて「愛する人の死を悼む遺族の心を踏みにじる靖国の闇を照らしだすノーハプサ裁判を支援してください!」と題してつどいを開催しました。つどいに先立ち、ちょうど立命館大学国際平和ミュージアムで開催されていた浮島丸展をぜひ見てもらおうと関西空港からホテルに着いたばかりの林西云さんを、休む間もなく会場に案内しました。ミュージアムの常設展は展示に工夫が凝らされていて、日本の侵略戦争から現在のイラク戦争に至るまで豊富な資料をもとに、戦争をなくすために自分たちが何をしなければいけないかを考えさせてくれるようになっています。浮島丸展を見た後に林西云さんにもこの常設展を観てもらおうと案内しました。
林西云さんは、浮島丸事件でお父さんを亡くされて後、孤児同然の生活を余儀なくされ、8歳で朝鮮戦争に巻き込まれ、11歳から働かざるを得ず、学校にも通えず、最近になって戦後補償裁判の原告になったのがきっかけで文字を習いだしたそうですが、林西云さんの展示を食い入るように見つめている姿は「なぜ父が、遠く日本まで連れてこられて悲惨な死を迎えなければならなかったのか、自分の目で見極めたい」という気持ちが表情に表れているようでした。父を奪われ、そして文字を奪われた自分の人生をグングン・ノーハプサ裁判を通じて取り戻したいと願う彼女の意思がその横顔からひしひしと伝わってきて、関西の地で、もっと会員を増やしていかなければと気持ちを新たにしました。(中田)