2007年2月12日(大阪)

イ・ヒジャさんのキムチづくり教室&「あんにょん・サヨナラ」上映会


イ・ヒジャさんと作るキムチづくり教室報告(木村)

 
 
 

 2月12日大阪で開催したキムチ作り教室は、2004年から始めて4回目を迎えました。毎年続けてきたので楽しみにして下さる方もいます。今年は例年参加者に加え“あんにょん・サヨナラ”の上映に取り組んでいただいた方、映画を観られた方等初参加者も多くいました。

 前日準備は今年も我が家で。玄関には、白菜30個、大根20数本、玉ねぎ1箱、人参の山と、ヒジャさんが韓国から買ってこられた唐辛子、魚醤、ニンニク、野菜等の入ったダンボール箱2つが積み上がりました。当日行けないからと、一緒にハングルを習っているメンバー3人( 「あんにょん・サヨナラ」も観てくれた)が昼過ぎから準備に駆けつけてくれました。ヒジャさんの到着が夕方になるので、スタッフ含めて5人で白菜の塩漬けから取り掛かりました。お家で漬けた経験者もいて、ああだこうだと言いながら、何とか漬け込みました。大根、人参、玉ねぎの千切りと、ミナリ(セリ)、パッ(ねぎ)等もきれいに洗って刻みました。「この大根おいしいね」と、生の大根を味見しながら、次々と千切りの山ができました。ヒジャさんが到着するころにはほぼ全て完了。カリスマ主婦3人の力はお見事でした。ヒジャさんに恐る恐る白菜の塩漬けの加減を聞くと 「70%のでき」と一応合格点をいただきホッとしました。白菜は夜にもう一度ひっくり返し、会場へ運びました。

 次の日は全部の材料を運んだ会場で、ヤンニョンを作り漬け込みキムチを仕上げます。料理教室会場はヒジャさんもお気に入りで、キムチの説明にも熱がはいりました。韓国でも北と南、地域ごとに各々入れる食材や味付けの違うことも初めて聞きました。一つ一つの食材がどんな役割をしているのか、香りを付けるもの、保存に大切な物など等。最後にヤンニョンを白菜の葉の間に入れる時には、愛情を込めて入れることが大切だと話されました。参加された方が 一つ一つ丁寧に作って下さっていて 一緒に幸せな時間が過ごせたなと思います。ヒジャさんは会場でトッポッキも作って、出来立てのおいしいキムチと一緒に味わいました。私はこの後2週間程風邪でぐずぐずしていて、職場の人から「キムチ疲れや」と言われましたが、忙しくても一度この皆でわいわいと作る楽しみを知ると、我が家の座敷に置いてある70リットルの塩漬け用ペール2個を見てニンマリしてしまいます。

 今年は生野の上映を担った方が、たくさんの靴を「どうぞ使って」と差し入れて下さったり、映画「あんにょん・サヨナラ」がより多くの方とヒジャさんを深くつないでいってると感じられるキムチ作りでした。
 

キムチづくり教室(2月12日)での感想から

 今日、キムチ作りから参加して、2回目を見たのですが、また、深く考えさせられました。この1年で、日本は、日本の政治はどう動いたか。小泉もひどかったけれど、安倍政権はイメージを具体化するかのように改憲を掲げています。靖国の存在そのものが認められないものなのに、と私たちの問題として考える必要性を強く感じます。「ノー!ハプサ」というのは、しごく当然の感覚で、靖国神社前で、「合祀」されている遺族本人に対し「朝鮮へ帰れ」というように言葉を投げつける右翼には、国によって翻弄されるのは一市民であることが理解できないのだろうか?と不思議に思います。国のカベを作っているのは人の心そのものです。充分に対話ができるように、映画が多くの人にもっともっと観られていくことを望みます。(大阪 女性)