2004年1月31日(大阪)2月1日(東京)

2005キャンペーン「李熙子さんが教えるキムチづくり講習会」


李煕子さんが教えるキムチ作り講習会

 

 
 1月31日、2月1日、大阪と東京で2005年キャンペーン新年企画「李煕子さんが教えるキムチ作り講習会」を開催しました。両日とも、李煕子さんファン、キムチファン、韓国ファンの70名が参加し大盛況でした。終了後も近所のおばちゃんからも「今度はぜひ参加するからね」と予約が入っています。李煕子さんが望む、女性原告と日本の支援女性の連帯をつくっていくためにも、もっともっといろんな方に参加してもらえる楽しい企画を考えていきたいと思います。ここでは大阪会場に参加された久米さんの感想を紹介させていただきます。(木村)  
 


感想
久米 悠子さん
(真宗大谷派僧侶)

 

 キムチ講座のおさそいを受けて、イ・ヒジャさんに会いたいなぁという思いと「キムチのお土産」付きに惹かれて参加しました。会場の階につくなり、キムチの匂いが迎えてくれました。会場の調理室に入ると、すでに10人くらいの人たちがいて、試食を勧めてくれました。キムチのようなものを白菜に巻いての試食です。これが、実はキムチの薬味(ヤ ンミョン)で、実においしいのです。黒板にはレシピがあり、白菜、大根、にんにく、にんじん、わけぎ、唐辛子、しょうが、カッ(高菜?)。材料の説明、確認、そして、カッと発音の練習。前日スタッフが準備した白菜塩漬けの説明、ヒジャさんの実演の後、それぞれ白菜の一枚一枚に薬味をはさみます。まるで白菜のクレープです。まずは自分のお土産用。大きな株にたっぷりの薬味を入れています。最後は薬味がなくなり、ヒジャさんが特別に、大根と白菜の即席のキムチを作ってくれました。流し台の洗い場に、角切りにした大根と白菜、にんじんやにんにくなどを入れ、唐辛子をたっぷり混ぜ込み、4人くらいで混ぜ合わせます。塩、いわしの魚しょうを入れ、さらに混ぜ合わせます。その後は炊き立てのごはんにキムチの試食。試食用には牡蠣を加えて。自分たちで作ったキムチの美味しさ。「スーパーで買うキムチと違うねっ」とワイワイ言いながらの試食会。

 

 そのあと、ヒジャさんのお父さんのお話しを聞きました。日本軍に徴用され、中国戦線で亡くなりましたが、ヒジャさんたち遺族には何も知らされていなくて、裁判にかかわるようになって、初めて靖国神社に祀られている事がわかったのだそうです。日本が行った戦争について、なかなか関心をもとうとしませんが、今回のように、キムチ講座に参加することによって、日本の戦争責任にふれることができ、だれにでも気軽に参加し、そこでの出会いがあるこの企画は、とてもいい企画だと思います。今回は、20人くらいの参加がありましたが、私と同じように、グングンの証言を記録に残すツアーに参加した人、グングンの裁判にボランティアで関わっている人、ハングル講座の参加者とさまざまな方と一緒にキムチを作り、おしゃべりしながら、そしてヒジャさんの証言を聞く、とてもステキな出会いでした。今回は大阪と東京の二ヵ所での講習でしたが、次回はぜひ京都でも開催してほしいと思います。「おばちゃんは好奇心が旺盛で、どこでもしゃべるから歓迎します」とハンセン病回復者のことばです。おばちゃんを集めますのでぜひ京都での開催を企画してください。もう、お土産のキムチがなくなりました。また、おいしいキムチが食べたーイ。