第7回口頭弁論 2003年6月12日 東京地裁。
GUNGUN二次提訴&第7回口頭弁論
記者会見はマスコミでぎっしり |
6月12日、グングン裁判の二次提訴及び第7回口頭弁論が行なわれました。韓国からは、韓国シベリア朔風会の李炳柱(イ・ビョンジュ)会長、李在燮(イ・ジェソプ)副会長、鄭元九(チョン・ウォング)さんの二次提訴原告3名が来日。法廷で意見陳述予定の一次提訴原告・呉幸錫(オ・ヘンソク)さんは、84歳という高齢をおしての来日予定でしたが、体調を崩し残念ながら来日できませんでした。
◆第7回口頭弁論−呂幸錫さんの陳述書を大口弁護士が代読
10時から始まった第7回口頭弁論は、原告側から安全配慮義務について準備書面[を提出。原告番号197番の父・金太彰、214番の兄・金鍾基、242番の夫・李一魯は、1943年1月22日ニューギニアのギルワで戦死。「明らかに無謀な作戦による損害を防止すべき義務に違反し、飢餓におとしいれ、ギルワに放置し、戦死に至らしめた」と主張。また戦直後、帰還中の浮島丸に乗船していて舞鶴沖の爆沈で死亡した原告番号213番の父・林萬福についても、「釜山港まで安全に運送する・・・義務を負っていたが、これを怠り林萬福を死に至らしめた」(このことは、京都地裁の浮島丸事件でも裁かれている)と主張しました。一方国側からは、前回原告側より主張した「国家無答責」論に対する反論が準備書面5として提出されました。
続いて、体調を崩し来日できなかった呂幸錫さんの陳述書を大口弁護士が代読。「過去の苦しみよりもさらに私を苦しめているのは現在の日本の態度だということです。」と訴えました。次回口頭弁論は、9月11日午後1時10分から710号法廷。その前の7月31日に進行協議が行われることになりました。