在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター

「未来への架け橋」 NO.48 (2008.4.5発行)



ノーハプサ弁護団で韓国原告の聞き取り
(ソウルの推進協議会事務所前で)


 

靖国合祀NO!遺骨調査を!
       遺族の当然の要求を日韓で束ねよう!


 1月22日、東京・祐天寺に保管されていた101体の朝鮮人遺骨が、韓国の遺族に返還されました。04年日韓首脳会談で盧武鉉大統領から遺骨調査申し入れを受け、日本政府は自治体や関連企業に情報提供を依頼しましたが、あくまで形式的で、説明責任を全うする姿勢はありませんでした。この日、取材を制限し市民の参加を排除した「密室セレモニー」がそれを象徴しています。日本政府は幕引きを図りたいのでしょうが、遠い戦地に放置された白骨遺体は、「幕引きは許さない」と訴えています。

 3月18日、ドイツのメルケル首相がイスラエル議会で、「ドイツの名で強行された600万のユダヤ人大虐殺は、全ユダヤ人とヨーロッパを含む全世界に苦痛を抱かせた」と謝罪演説をしました。ナチスの戦争犯罪に時効はないとするドイツの姿勢は、あまりに日本政府の姿勢と対照的です。真相究明・謝罪・補償そして責任者処罰。日本はその全てにおいて不完全なままです。その最大の要因は、侵略戦争を正当化してきた「靖国史観」にあります。遺族による「遺骨調査」要求は、真相究明の突破口になります。沖縄では3月19日、沖縄戦遺族5人が「合祀取り消し」を求めて靖国神社と国を相手取って那覇地裁に提訴しました。「靖国合祀NO!」「遺骨調査を」の要求を日韓で束ね、日本政府に求めていきましょう!

 4月15日のGUNGUN口頭弁論は延期になりました。次回日程は次号でお知らせします。 引き続きご支援をよろしくお願いします。
 

4月15日口頭弁論は延期に
裁判の争点等を整理するために、4月15日に予定されていた第3回口頭弁論が弁論準備(4月30日・非公開)に変更になりました。

 第2回口頭弁論後、2月5日、3月26日に弁論準備が行われ、4月15日口頭弁論が中止となり、4月30日に非公開の弁論準備が入ることになりました。ご了承ください。
 なお、次回口頭弁論の期日は、ニュースとHPでご案内します。

国・靖国神社の打合せで韓国人合祀決定

 原告は、12月8日付準備書面(3)において、「新編靖国神社資料集」(国立国会図書館編)を書証として、国・靖国神社一体となった合祀について主張・立証しました。合祀基準等を含め20回近く靖国神社と国で打合せを行い、合祀対象者を決定していました。旧植民地出身者もこのような経過で合祀が決定されました。
 靖国神社への合祀を3年間で達成するとした1956年4月19日第3025号通知から2年後の1958年4月9日、靖国神社と旧厚生省(復員課、業務第二課)の合祀基準に関する打合せが奉賛会の傍聴のもとで開かれました。この席で、これまで検討事項となっていた旧植民地出身者の合祀が決定されました。
 会議録には、「二、(旧海軍側として阿部事務官より説明)の
3、尚朝鮮・台湾出身者を昭和34年4月に合祀でできるよう名票準備を行う予定である。4、陸軍側も準備することとする(三浦)」
とあります。
 国・靖国神社合同の「合祀基準」の打合せの場で、旧厚生省が合祀を言い出し、1959年4月及び10月に無断合祀が強行されたのです。

調査回答業務と強弁する国

 3月26日付で提出された国の準備書面(2)は、指摘された問題について、
(国と靖国神社の打合せについて)、
「持たれたのは事実と思われるが、国には記録が残っておらず、詳しくはわからない」と言いながら、「調査・回答業務だ」と主張。
 また合祀について厚生省職員が言及していることについても
「合祀事務を円滑に進めるための助言」と強弁しています。
 また、敬愛追慕に関する子らの人格権については、「宗教の行為により害される内心の心情は法的利益にならない」と主張しています。

いずれも控訴審の要となる問題で、全面的な反論が必要です。

全面的な反論準備のために

 予定されていた4月15日の口頭弁論までではとても全面反論を準備できないため、15日の口頭弁論は中止し、4月30日に非公開の弁論準備が入り、そこで論点を整理し、改めて口頭弁論等の日程が決まることになりました。

控訴審に注目を!

 弁論準備が続き、支援の皆さんには裁判の状況が見えづらくなっていると思いますが、一番重要なところにきています。引き続きGUNGUN控訴審に注目していただき、ご支援をよろしくお願いします。
(御園生)
 

「なぜ合祀を許すことができないのか」
                 原告聞き取りのため訪韓(古川)

   
 

原告から聞き取り

 
 
高仁衡(コ・インヒョン)さん  

 3月8日から10日、ノーハプサの弁護団(大口・内田・大山・浅野弁護士)と一緒に訪韓しました。目的は「原告にとって、靖国合祀がいかに利益を侵害しているか(被侵害利益)」を立証するための聞き取りで、10人の原告から聞き取りを行いました。

 GUNGUN裁判提訴当時は「合祀は許せない。なぜなら・・・」という話を聞くのは李熙子さんだけでしたが、今回はそれぞれ原告の口からそれぞれの言葉で思いを聞くことができました。中でも済州島からはるばるソウルまで来ていただいた高仁衡(コ・インヒョン)さんの思いは痛切で、今後の準備書面や証人尋問に有効な訴えを聞くことができました。それは、「靖国合祀はお父さんを虜にしていること。魂が自由に飛んでこないと祭祀できない。父は戦病死。飢え死にをした人の魂は食べ物や飲み物が取れない。その恨みを解かなければ祭祀ができない。済州島では客死した人を故郷に連れてくるのができなければ、ムダンが招魂の儀式を行う。魂を呼ぶ儀式が大事。靖国に囚われている限りそれができない。魂と対面できるように、シャーマニズムのサルプリができれば、祭祀ができると思う」というものでした。

 翌日、春川への車中で大口弁護士から「古川さん、NHKで詩人の金時鍾さんのドキュメンタリーがあって、その中に済州島での「サルプリ」が出てくるんですよ。あれは使えると思いました」と話しがありました。実は私も録画したまま見ていなかったので、帰国して見たところ、確かに高仁衡さんの言う「魂を招く」儀式が丁寧に描写されていました。(「ドキュメンタリーを見る会」を4月12日に開催しますので、見ていない人はぜひご参加ください

 朝鮮人民族にとって、戦前と同じように日本に支配されることを意味する「靖国合祀」。
それは、亡くなった人を祭祀するための民族的な慣習と信仰をも踏みにじる独善的な支配行為にほかなりません。GUNGUN裁判で「靖国合祀」を問う意義を再確認する訪韓でした。
 

韓国ドキュメンタリーを見る会(大阪)
4月12日(土)14時〜17時
     大東文化情報センター(JR学研線「住道」駅高架下)
@「海鳴りのなかを〜詩人・金時鐘の60年〜」
A「それが知りたい」3月8日に韓国SBSで放映されたドキュメンタリー
(会場費:500円)

 

春川の「太平洋戦争韓国人犠牲者遺族会」(洪英淑会長)を訪問

 今回の訪韓で春川にも足を延ばしました。昨年5月の草刈りボランティアツアーでは遺族会の新事務所はまだ工事中でしたが、今回完成後の新事務所に金景錫(キム・ギョンソク)さんの奥様、洪英淑(ホン・ヨンスク)会長を訪ね、呂明煥(ヨ・ミョンファン)さんから聞き取りを行いました。

 新事務所は真新しいビル「江原道報勲会館」の1階にあります。中に入ると会議スペースがあり、奥のスペースには金景錫さんのメモリアルコーナーがあります。そこにはGUNGUNとの交流の思い出が、金景錫さんの生きてきた足跡とともに展示されています。サッカー大会、草刈り、記念写真、美空ひばりのCD、金景錫さん愛用のカメラ、補聴器・・・滞在中、洪英淑会長と今年のボランティアツアーは10月4日中心に開催することを話し合いました。金銀植さんから、「ちょうどその頃「支援法」の支給手続きが始まる頃なので、運動の到達点を日韓で確認しあう集会をやりましょう」と提案があり、今後具体化していくことになりました。皆さん、10月第一週に韓国ツアーを企画しますので、予定をあけておいてくださいね!

今年の春川納骨堂草刈りボランティアツアーの日程が決定!
10月3日(金)〜5日(日)
詳細は決まり次第、ニュースレター・HPでお知らせします。

 

金銀植さん(太平洋戦争被害者補償推進協議会事務局長)インタビュー

Q 李明博政権になり戦後補償運動への影響は?

 
   

A 盧武鉉は平和づくりの目標の基準を守ったが、李明博は武器産業擁護の人。保守政権になったが4月には大統領選挙よりもっと大きな国会議員の総選挙がある。市民の目は厳しい。李明博は国民の半分が支持したと言われるが実際は投票を棄権した人が多い。ステップとして第1が真相究明、第2が被害者救済、第3が未来に向けての施策。盧武鉉は第1までをやった。李明博は第2以降をカットしたいのであろうが、法律を覆すわけにはいかない。運動的には悲観していない。(張完翼弁護士をはじめ)今まで市民運動で重要な役割を担った人達が政府機関に吸収されてきたが、市民運動に戻ってくる。制度的、論理的に整理された運動を構築できると思う。これまでの運動は直接抗議のような形態だったが、今後は裁判闘争のような形になると思う。過去清算の分野では委員会が残る。法的に認定した期間までは変わらない。

Q 2010年(日韓併合強制から100年)を展望してプランは?

A 運動には「いつまでに何をやるか?」という視点が必要。ドイツでは2000年までに過去清算を整理した。日韓でこれまで司法・立法運動をやってきたが、今までの運動の評価が必要。良かったこと、不十分だったこと。未来のために過去をどう整理するか?国への拘束力とまでいかなくても日韓2国間でレポートが必要と思う。私自身としては、メディアを作りたい。日韓の歴史だけでなく、平和・環境・教育など、新聞やインターネットを使った民衆の対話を手助けしたい。靖国問題への認識を広げることは容易ではない。批判から行動への転換が必要。新しい市民の文化、運動の文化を創造することが大切だと考えている。今回SBSの番組で古川さんが「花の中の花」を歌った。韓国人にとっては感動だったと思う。直接日韓の市民が交流することに意味があると思う。
 

ノーハプサ第4回口頭弁論を傍聴して(大幸)

 生きているのに、靖国神社に合祀されているという金希鍾(キム・ヒジョン)さんが証言に来られるということを知り、3月25日の裁判傍聴に行って来ました。

 
   

 原告側の口頭弁論の後に金希鍾さんが証人席に立たれました。用意した紙を持ってご自分の紹介を話し始めた金希鍾さんは、裁判長に訴えかけました。連れて行かれたサイパンでは、つるはしだけを与えられてただただ、穴掘りに従事させられたこと、爆撃があってもどこに避難すればいいのかなんの指示もなしに放っておかれて逃げ惑ったこと、爆撃のせいで難聴になったこと、元々体が弱くて大変な苦労をしたことなど、途中からメモも見ないで細い体からふりしぼってサイパンでの経緯を語っていかれました。その中で「おなか一杯食べている人にはわからないでしょうが」という言葉を投げかけました。何の感情も表さず座っている裁判官たちへの苛立ちを感じました。

 また、2年前に靖国神社に合祀取り消しを申し入れた際に「わかりました」と返答しておきながら、その後の通知で霊璽簿には名前が残ったままであることを知り、「全ての名簿から私の名前を削除してほしい」と強く訴えられました。(靖国神社は申し入れに対し、戸籍謄本を受け取り、祭神名簿に「生存確認」と記入したこと、「生きているんだから祭られていませんよ」という文書を出してそれでおしまいという態度だそうです)

 どうしても、日本の裁判官に理解してもらいたいという気持ちが昂ぶった金希鍾さんは、「私が言っているのは、嘘ではないんです。肋膜炎の痕もあるんです」と言いながら、シャツの裾をまくり上げて手術の痕を見せて陳述を終わられました。必死の思いは傍聴席にも伝わり、拍手が起こりました。

 1時間で裁判が終了したあと、弁護士会館に場所を移して報告集会がありました。私は、裁判の途中から金希鍾さんの足が震えていたのが、気になっていたので思い切って質問しました。「震えておられたのは、緊張のせいなのか、怒りからなのか?」率直に金希鍾さんは答えて下さいました。「緊張からです。この年になるまで裁判で証言するなんて思ってもなかったことですから」と。このあと、堰を切ったように裁判では語られなかったことを激しい口調で語られました。サイパンでの収容所での生活がとりわけ苦しかったこと、自分の合祀は韓国のテレビ局の人から聞いて初めて知ったこと等など。戦争によってもたらされた癒しがたい苦痛が、心と体に残っていることがひしひしと伝わってきました。証言をするたびにつらく、厳しい過去を思いださせてしまうんだということも肝に銘じなければと改めて思いました。でも、集会中のこの発言に勇気付けられました。
「80歳を過ぎたけれど、今後も靖国神社が訴えを聞くまで何回でも日本に来ます」。

ノー!ハプサ(合祀)第5回口頭弁論
5月30日(金)午前11時〜 東京地裁103号法廷
傍聴抽選のため10時30分に集合お願いします。

 

日弁連が靖国問題でシンポジウム

 日弁連シンポジウム「靖国問題をとおして平和を考える」が3月7日東京弁護士会館で開かれ平日の夜にも関わらず150名の参加がありました。

 日弁連人権擁護委員会の渡辺弁護士より日弁連としてのこれまでの取り組みを報告。1985年(中曽根の参拝)、日弁連として「靖国神社国営化並びに国務大臣公式参拝問題に関する見解」を出し、その後も会長声明を出している。靖国の国家護持及び国務大臣公式参拝は、いずれも憲法違反。という内容が改めて確認され、小泉退陣後、靖国問題は表面上沈静化しているが、自衛隊の海外派遣が常態化する今こそこの問題をしっかり捉えることが必要とシンポジウムの意義が訴えられました。  

 続いて早稲田大学水島教授が「憲法20条、9条・靖国問題と日本の安全保障」をテーマに「憲法の拡大解釈が繰り返され、自衛隊海外派遣が本務化、海外派遣恒久法制定が目論まれている。目的は邦人救出でなく法人救出。海外の日本の権益を守ること。今海外に出て行けば当然想定される、戦死者の扱いが検討されている。イラク派遣前には陸幕が靖国合祀問題を検討している」と講演。

 
   

 太平洋戦史館長の岩淵さんは、昨年行ってこられた現場の遺骨が散乱する写真を示しながら、「靖国には246万人が祀られているが、その内150万人が未帰還のまま。今もニューギニアで遺体収集を続けている。日本人の名誉を守るためにも、この問題を日本人自らの手でやらない限り、アジアの中での孤立はなくならない」と魂だけ祀り、死者を死後も再び利用する靖国と日本政府を批判。

 立命館大学の徐勝教授からは、「アジア訴訟(小泉違憲訴訟)大阪地裁判決の折、チワス・アリさんは“参拝が違憲かどうかは日本人の問題。靖国合祀から先祖の霊を返して欲しい”と訴えた。靖国に加害者と共に台湾人、韓国人が祀られていることの解決が重要であり、広く国際世論に訴えるべき。昨秋のニューヨーク行動に続き国連に訴える行動を」と呼びかけられました。

 靖国問題は、過去清算の問題に留まらず、アジアと日本の関係を未来に向かってどう築いていくかという問題であることが各々の方から語られました。水島教授から「学生を靖国遊就館へフィールドワークに連れて行くと新しい発見をしてくれる」という話を聞き、若い人達にこそ広く知って欲しいと強く思いました。(木村)
 

韓国TV局SBSのドキュメンタリーを見て
                    (韓国在住の姜庚旻さんより)

「こんばんは。お元気ですか?たった今(3月8日)『それが知りたい』という、韓国でも有名なドキュメンタリー番組で古川さんを拝見し、嬉しくてメールを送ります。李熙子さんも古川さんもお元気そうで安心しました。特にお二人が一緒に靖国を歩く時、李熙子さんがものすごく賞賛してるのに(その通りだとは思いましたが)何も分からずに歩いてる古川さんのお顔がちょっと面白くてくすくす笑っちゃいました。古川さんの職場やお宅も拝見しました。そしてお宅で古川さんが書いた「前事不忘 後事之師」の文が番組の一番最後に大きく出て来たので、多分私を含め多い人の心に残ったはずだと思います。1時間という分量の限界で枝葉的に色々な問題を扱ったような気はしますが、全体的にはよく出来ていたと思います。古川さん以外にも韓日の平和のために頑張ってる何人様の話が紹介されましたし、恥ずかしいですがちょっと泣けてくるほどでした。」

4月12日開催の韓国ドキュメンタリーを見る会(大阪)で上映します。
 

李熙子(イ・ヒジャ)さんのキムチづくり教室を開催!
 
東京
 春の嵐が吹き荒れた2月23日に、関東では久しぶりになる、イ・ヒジャさんを招いての『キムチづくり講習会』が19名の参加で開かれました。ヒジャさんは、前日に沢山の食材を携えて来日されました。特に、ヤンニョムづくりに使う〈赤唐辛子〉はぜひ本物の味をと、韓国でも貴重になっている天日干しの物を持ってきてくださいました。そのヤンニョムづくりから参加された方も多く、みんなで楽しくワイワイと野菜を刻みました。昼食には、白菜の切れ端にできたてのヤンニョムと生牡蠣を巻いて食べ、そのおいしさに舌鼓を打ちました。

 午後は、いよいよ白菜の間にヤンニョムを丁寧に塗り重ねて、キムチの出来上がり。ヒジャさんの食材へのこだわりや、食材を全く無駄にしない作業の手さばきに、「食は文化」を感じたという感想があがりました。交流会では、小学生から「靖国問題とは何ですか?」という質問が出て、「おおっ!」と笑いながらも、分かりやすく説明するというのはなかなか難しいものでした。参加者それぞれが今の社会への思いなどを語り、話が尽きず、話の続きをしながら多勢で次の開催地・大阪へ向かうヒジャさんを見送りました。(中里)


大阪
 2月24日、すっかり恒例となりました李熙子さんをお招きしてのキムチ教室も、今年で5回目。同志社大学で「あんにょん・サヨナラ」上映をしてくれた氏本さんやカナダから帰国した「たまちゃん」も久々に参加。今回は李熙子さんお得意の「タクチュク(鶏粥)」も紹介されて、参加者一同興味津々!

 もち米を鳥のゆで汁でコトコト30分ほど炊き、味付けとしてニンニクを一緒に入れてお塩であっさりと仕上げます。
「おいしい!」「おいしい!」参加者の女性達からは、「家で作れそう」「作ります」と、感激の声しきり。なんと表現しましょうか、本当に身体がホッとするお料理でした。

 李熙子さんと私達は、回を重ねて息のあった友人として、ゆったりとキムチと、タクチュクを楽しみました。そのせいかな? 今年のキムチは特別に味が深く、職場で購入してくれた人からも大好評で、ちょっと、かなりうれしかった。

 次回は12月26日から李熙子さんのふるさと江華島(カンファド)で、ボッサムキムチ(王様キムチ)を作ります。20種類以上の素材−果物、牡蠣・・・等も入れてつくります。李熙子さんと市場で材料を購入することから始めます。楽しそうでしょう? 興味のある方は予定を入れておいて下さいね。(小川)
 

 

「第七芸術劇場」(大阪)が映画「靖国」を一般公開

 自民党議員と右翼の圧力で上映が危ぶまれていた、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」が、大阪の「第七芸術劇場」で予定通り5月10日から上映されます。また名古屋シネマテークが5月3日、広島サロンシネマが6月、京都シネマが8月に上映する見込みです。
 

 読書案内

 『靖国の闇にようこそ』   

 
   

      辻子 実著 社会評論者 2000円+税

 数年前、靖国神社を訪れたことがあったが、その時本書があれば、もっとおもしろく見て歩くことができたのにという気持ちで一杯になった。カバーの裏に靖国神社全図が印刷され、建造物や石碑、記念碑などに番号がつけられていて、目にした物の番号のページを開けると、それにまつわるエピソードがわかりやすく書かれているので初心者にはとてもありがたい。足を一歩踏み入れてすぐに目にする狛犬がコピー犬だとか、かつてはあった鳥居が「金属供出」のため撤去されことや、「靖国神社社号標」が戦後の社格制度の廃止に伴い上部を切断したこと、青銅大鳥居が大阪砲兵工廠で鋳造されたこと。数え上げればきりがない「へー!」を連発してしまう。うっかりすると見すごしてしまいそうな「さざれ石」もこの本を手にすれば、ばっちり確認できます。(大幸)
 

GUNGUNインフォメーション

4月12日(土) ドキュメンタリーを見る会 14時〜17時
        大東文化情報センター(JR学研線「住道」駅高架下)
        14時「海鳴りのなかを」 16時SBS「それが知りたい」
4月15日
(火) 靖国合祀イヤです訴訟口頭弁論(11時大阪地裁202号)
4月24日
(木) 院内集会
            「今こそ日本政府はIL0勧告に従え「慰安婦」強制労働問題の解決のために」
             15時〜16時半  衆議院第二議員会館
             講演「ILOの監視機能と専門家委員会・総会の意義」吾郷眞一九州大学教授
5月 4日
(日)〜6日(祝) 
       憲法9条世界会議 東京:幕張メッセ・イベントホール
   4日 13:30 基調講演 マイレッド・マグワイア(ノーベル平和賞受賞者)ほか
   5日 10:00 シンポジウム1〜4 
         10:00「考えてみよう靖国問題」
(「あんにょんサヨナラ」より)・「出草の歌」上映
     16:00「9条・ヤスクニ・歴史『和解』」
5月 6日
(祝) 大阪:「めっちゃええやん9条」
         10:00  舞洲アリーナ
                (JR環状線西九条駅乗換え、JR桜島駅よりシャトルバス運行予定)
5月30日
(金) ノーハプサ第5回口頭弁論(11時東京地裁103号法廷 集合10時半)
6月 1日
(日)2日(月)
      自衛官合祀拒否訴訟最高裁不当判決抗議集会
      (1日15時・2日10時:山口県労働者福祉文化会館)
           連絡先:少数者の人権を求める会(083-972-2169)