在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター

「未来への架け橋」 NO.47 (2008.1.12発行)



(左から)イ・ヒジャさん、野寺牧師、キリスト者として靖国合祀取り消しを求める原告イ・ミデジャさん


 

韓国で支援法が通過 日本政府に解決を迫ろう!

 明けましておめでとうございます! 
 
 昨年末に韓国・盧武鉉大統領下での最後の国会で、最終日の11月23日「太平洋戦争前後国外強制動員犠牲者等支援に関する法律案」が通過しました。遺族に2千万ウォンと負傷者に2千万ウォン以内の慰労金、生還者に対しては年間50万ウォン限度の医療支援金、未収金に対しては1円当り2000ウォンで換算した金額を支給することが規定されています。今回の案では生存者の補償が手薄く、また供託記録がない人やシベリア抑留中の未払い賃金については「対象外」という課題はありますが、90年代以降の戦後補償要求運動の成果であることは事実です。一方この支援法の目的は、1975年に実施された韓国政府による補償(30万ウォン)が不十分であったことによる慰労金であり、日本政府の責任が免罪されたわけではありません。特に、靖国合祀・遺骨調査・BC級戦犯・シベリア抑留など未解決分野での誠意ある解決を日本政府に迫っていかなければなりません。
 
 韓国では2010年(強制併合から100年)に向けて更なる運動の構築を展望しています。日韓市民の連帯の力で裁判勝利に向けてがんばりましょう!

 GUNGUN控訴審第3回口頭弁論は4月15日(火)14時東京高裁101号大法廷です。少し先になりますが傍聴予定をよろしくお願いします。
 

グングン裁判控訴審・第2回口頭弁論報告
新編靖国資料集、被侵害利益に関する準備書面提出
李美代子さん「キリスト教信仰者として耐えられない」

   
 
 

報告集会

 12月18日、グングン裁判の第二回口頭弁論が行われました。韓国からは、初来日の李美代子(イ・ミデジャ)さんと李熙子(イ・ヒジャ)さんが来日し、解決を訴えました。午前中は、遺骨問題での外務省申入れ、午後2時からは101号法廷で口頭弁論、そして、終了後弁護士会館で赤羽聖書教会の野寺牧師を迎えての報告集会が開かれました。
 今後、裁判は2回の弁論準備を踏まえて、次回口頭弁論は4月15日午後2時からとなりました。何も応えない国の早期結審策動を封じ、実質審理に踏み込むものです。

靖国問題:認否さえしようとしない国

 午後2時。101号大法廷で第二回口頭弁論が行われました。控訴人は準備書面3(新編靖国神社問題資料集)、準備書面4(被侵害利益)についての準備書面、および、証人申請している岩淵さんの陳述書を提出。席上、大口弁護士は「新編資料集のA級戦犯の例をみても国・厚生省が積極的に合祀を推進している」「国は、前回裁判所から指摘のあった、合祀への国の関与についての認否さえしない」と追及。また、準備書面4では大阪の訴訟により展開されている人格権侵害・「敬愛追慕の情の侵害」を追加して主張しました。
 最後に、一時陳述が危ぶまれた李美代子さんの意見陳述。通訳の赤池さんの宣誓に続き、李美代子さんが涙を抑え、のどをつまらせながら陳述しました。「私の家はキリスト教で幼い頃から信仰してきました。今も信仰生活を送っています。日帝時代に宗教的な理由で神社参拝を拒否したキリスト教信者を逮捕し、拷問・投獄したという話を聞きました。・・・結局は殉教者もでたといいます」「侵略戦争を正当化している宗教ともいえない宗教施設に父の名前が無断で合祀されていることは到底納得できない事実です」と訴えました。傍聴者の心を揺さぶる訴えでした。
 (李美代子さんの陳述書

靖国、それは戦争神社であり、殺人神社

   
 
 

報告する李美代子さん

 口頭弁論終了後、弁護士会館で報告集会が開かれました。集会は、大口弁護士、李宇海弁護士から口頭弁論報告。意見陳述した李美代子さんは「日本は憎いとおもって構えてきた。しかし、このように支援してくれる方が多くいて大変嬉しい」「今日裁判所で陳述でき少し気持ちが楽になった」と訪日にかけた思いと感想を述べました。李熙子さんは韓国での支援法を報告。最後に赤羽聖書教会の野寺博文牧師から「韓国におけるキリスト教弾圧と靖国」と題する報告を行っていただきました。
神社参拝を拒否したために何度にもわたる弾圧・逮捕・拷問、そして家族への拷問にも屈せず、最後には獄死・殉教された朱基徹牧師のこと、そして、赤羽聖書教会ではその拷問の後遺症の残る四男の方を今でもお招きして話を聞いているということでした。
 野寺牧師が結論付けたのは、「最も安上がりに兵隊を戦場に送り出し、安心して喜んで戦死させるための、まさしく「殺人装置」こそ靖国神社であり、この「戦争神社」「殺人神社」なくしてあれだけの超法規的・狂気的な戦争動員はありえなかった」ということです。

次回は4月15日午後2時・101号法廷

 次回は、2回の弁論準備をはさむために4月となりました。弁論準備はよい傾向だと考えています。時間がひらきますが、次回はさらに多くの傍聴をお願いします。
 

この間の厚労省・外務省交渉報告

   
 

外務省交渉

 


 昨年11月ノーハプサ、12月グングン口頭弁論にあわせて厚生労働省と外務省との交渉を行いましたのでその一部を報告します。厚労省交渉には太平洋戦史館館長の岩淵さんにも加わっていただきました。  






11月19日厚生労働省
(社会援護局援護企画課外事室 平澤室長補佐・小泉補佐) ⇒詳細

1.海外で収集した遺骨のうち、この5年間で韓国に返還された遺骨はあるか。
(厚)韓国に返還した遺骨はこの5年ではゼロ。

2.どういう場合にDNA鑑定まで申請できるのか。韓国人は申請できるのか。
(厚)どういう国であろうと、一定の条件を満たせば実施する。@身元を推定する資料の存在(埋葬地の記録等) A遺族の要望 B兄弟や子からの献体(頬の裏側組織)提供 CDNA照合が可能であること 以上の条件がそろえば、国籍は関係ない。

3.平成18年度及び平成19年度の慰霊巡拝に関する予算はいくらか。
(厚)H18年度 1億2500万円 H19年度 1億100万円 12地域ずつを実施

4.「慰霊巡拝」に韓国・朝鮮・台湾人遺族は応募できるか。
(厚)記録が確認でき、関係を証明するものがあれば、日本国内に在住していれば可能。
  ただし配偶者・父母・兄弟姉妹・子の範囲内に限る。

5.インドネシアのマカッサル港沖やケケ島沖、トラック島で遺骨が放置されている旨の報道がなされたが、沈没船を引き揚げて遺骨を収集する予定はあるか。
(厚)沈没船が墓場という考え方もあり、基本的には沈没船の引き上げは想定していないが、実際にトラ ック島は収集した。
(岩)沈没船が墓場という考え方自体がおかしい。「海行かばみづくかばね」の世界であり、海軍の勝手 な考え方だ。それが遺骨放置の原因になっている。「魂が靖国にあるからいいではないか」という論理にもつながる。

12月18日外務省 (アジア太洋州局北東アジア課 秋山課長補、上山課長補) ⇒詳細

 昨年より韓国で行われている太平洋戦争戦没軍人軍属遺族の「戦地慰霊巡拝」に関して、
1.実施規模(人数・金額)はいくらか
(外)2006年 12月サイパン20名300万円・12月フィリピン20名300万円・12月パラオ20名400万円
   2007年 3月パプアニューギニア20名1000万円・7月マーシャル17名900万円・11月沖縄20名 
※日本側からの同行はなし(現地大使館員が対応)。韓国側は数名が同行。

2. そのうち日本側が負担している額はいくらか。
(外)上記の4割〜5割を負担している。外務省の予算「諸謝金」で執行。

3.今までの戦地巡礼が単なる「旅行」に終わっていると聞く。そうしないためにも、これまで日本側の生存者聞き取りなどで蓄積した情報(戦地の状況や当時の模様)を遺族に解説するなど、雇用者であった日本政府の道義的責任を全うすべきと思うがいかがか。
(外)ご指摘のとおりと思う。亡くなった人を偲ぶのが目的なので、それが叶うように遺族の希望を尊重しながらプログラムを決めている。マーシャルに行った際には日本人遺族の方に戦闘状況や部隊の動きについて、話しをしてもらった。事前に厚労省から韓国政府にはそういう資料を渡している。今後も改善していきたい。
 

ノー!ハプサ(合祀)シンポジウム(11/18)報告(木村)

 
 

ナ・ギョンニムさん、岩淵さん、イ・ヒジャさん

 アメリカでの靖国合祀反対行動から帰ったばかりのイ・ヒジャさん、原告のナ・ギョンニムさん、イ・ソクテ弁護士等が来日。岩手からは 太平洋戦史館の岩淵さんが「裁判に全面的に協力します」と来て下さいました。

 シンポジウムでは、イ・ヒジャさんの米行動の報告がありました。ロサンゼルス、ニューヨーク現地の慰安婦問題に取り組んできた支援活動団体と共に各日本領事館前で記者会見と抗議文を伝達し、国連本部前までチラシをまきながら歩いたこと、コロンビア大学でシンポジウムも持ったこと等が話された後、イ・ヒジャさんは「多くの人が取り組んできた力が私を米にまで押し出してくれた。韓国、日本だけの問題でなく東北アジアの問題として取り組みたい。米での成果は、多くの人に知らせたこと、米の社会に初めの一歩を印せたことだ」と。また「来日して岩淵さんと出会えたことで、更に希望を得た」と話されました。

 

講演する岩淵さん

 

 岩淵さんは、お父さんの亡くなられたニューギニアに266回調査に行かれています。
「63年前に殺された人が、殺された場所にいる。海外で246万の兵隊が亡くなり、150万人が未だ帰れないでいる。今なお白骨死体が累々として残っているのが現実だ。なぜ、こんな事になっているのか。魂は靖国に帰っていると騙されて来た。国は年間3億円の予算で遺族が10万円出せば亡くなった地に連れて行くという事業をやっているが、これを日本遺族会に丸投げしており、事前に靖国に強制参拝させている。こういう問題に、遺族ではないから関係ないという人がいる。一億総玉砕といった結果ではないのか。靖国の問題を自分たちの手で解決しなければならない」と語られました。

 
 

父の写真を胸に

 原告ナ・ギョンニムさんは、「いつもいつも父の写真を胸に活動、写真を見る度に涙を流してきたが、今は強い覚悟を持って活動している。母89歳の直接の言葉も裁判所に届けていきたい」と語られ、裁判所で陳述に立たれた時も、厚生労働省との交渉の時も毅然と立ち向かわれる迫力にお父さんの恨を晴らしたいという一念が感じられました。

 学校行事に追われ、ギリギリまで東京行きを迷っていましたが、せっかくの日曜参観の代休を逃してはと出かけて、久し振りに裁判の現場に身を置けて良かったです。また、いつも何があっても駆けつける古川さんには、改めて感謝。

 ロス行動を現地から伝える角南さんのメールに なぜ靖国問題で米まで渡らなければならないのか、「自浄能力」にかける日本を動かすため…と。残念ながら今はその通り。道理の通る社会に変えていくためにも今後もできることを探っていきたいと思いました。
 

ノー!ハプサ(合祀)第2回口頭弁論(11/19)報告

 

「靖国応援団」が大量動員

 

 今回も前回同様、右翼「靖国応援団」が大量動員。裁判所は原告の意見陳述に消極的でしたが、弁護団の努力により、初めての裁判参加となる羅さんの意見陳述が実現しました。羅さんは「女手一つで2人の娘のために苦労していた時に、日本は自分たちが奪っていった父を、日本のため、天皇のために戦死したといって靖国神社に合祀した。今は、国籍が違うから年金は支給できないと言うが、ならば、なぜ合祀したのか」と堂々と訴えました。
 これに靖国側の代理人が抗議し、それに対して原告及び原告代理人が反論し、激しいやりとりが法廷内でなされました。靖国側は本件訴訟をそもそも裁判として扱うべきでないと主張しており、形式審理に押さえ込もうと躍起になっています。原告の意見陳述に対する過剰な反応もそうした姿勢から来るものです。今後も厳しい法廷闘争が続くと思われますが、原告が堂々と意見表明でき、事実に基づいた実質審理を実現するために、より一層の傍聴体制の強化が問われています。
 次回は、08年1月2 8日(月) 午前1 0時から、東京地裁103号法廷です。ぜひ多くの皆さんが参加してくださいますようお願いします。(傍聴券の抽選があるので、9時半には裁判所前に集合。終了後、弁護士会館で報告集会を予定)
 

年末に「真相究明」「BC級」「強制連行」等連続して集会
2010年日韓併合百周年、09年真相究明法期限切れを的に運動
 
 昨年末、グングン裁判控訴審やノー!ハプサ訴訟を間に、様々な戦後補償全国集会が開催された。11月24〜25日真相究明ネット全国研究集会、12月8日韓国人BC級戦犯者問題日韓共同シンポジウム、そして、強制連行全国ネット集会である。行政、司法の否定的状況にもかかわらず、いずれもこの間の取り組みの成果を共有し、意気盛んに解決を求めていく気概と取り組みを共有し、前進を確認していく集会であった。

真相究明集会でグングンも報告

 11月の真相究明集会は、これまでの遺骨問題を中心とした取り組みの成果を共有し、さらに前進していこうとする集会であった。グングン裁判を支援する会も「韓国人軍人軍属の靖国合祀について」報告した。30分の報告は、グングン裁判とノーハプサ裁判の現状、新編靖国神社問題資料集(韓国人合祀の経過と問題)、そして、一番強調されたのは、靖国合祀の杜撰さ、デタラメさである。生存者合祀はいうに及ばず、沖縄での援護法を適用するための合祀(多くの5歳未満児が戦争協力者として合祀)、靖国合祀を口実に今なお白骨遺体放置に無感覚な現状等々、まさにこれが「神聖化」してやまない靖国合祀の実態なのである。

 
 

BC級戦犯問題でシンポ

 12月のBC級の集会では、昨年結成されたばかりのBC級戦犯者遺族会のメンバーが来日、報告をした。新たに韓国在住の遺族が取り組みを始め、同進会、韓国BC級遺族会、同進会を応援する会とスクラムを組み、通常国会での立法化への決意を明らかにした。

 強制連行全国ネットも、裁判での企業責任の明確化、ILOを中心とした国際的な取り組みの成果を踏まえ、今年は事務局を東京だけでなく、全国化し、運動を強化していこうとする提案も出された。

併合百周年までを的に据えた運動を

 韓国で成立した真相究明法は、遺族の生活支援を中心とした支援法の可決として一つの大きな成果を生み出した。真相究明法は、グングン原告で45年5月夫を強制動員されながら何の資料も残されていず、悲痛のなかにあった原告にも救済の手がさしのべられた。被害認定されたのだ。 
 日本では、最高裁で企業責任を認める判決がだされた。遺骨問題で及び腰ながら韓国の遺族の追悼ツアーへの補助が実現し、「それなりの礼を尽くし」祐天寺の遺骨の返還が1月にも行われる。無風ではない。解決の機運を作ることが可能な情勢である。
2010年は、日韓併合百周年である。その前年、韓国の真相究明法の期限が切れる2009年を的に据えた運動構築が問われている。(御園生)
 

野寺牧師(赤羽聖書教会)
「韓国に於けるキリスト教弾圧と靖国」より
(抜粋)

 
 

野寺牧師(GUNGUN報告集会で)

 神社参拝の強要が本格化するのは、1930年代、特に満州事変以降である。戦時体制を強化しようとした日本は、1932年、全羅南道光州地域で「満州事変に対する祈願祭」を開催し、学生たちの参加を求めたが、キリスト教学校がこれを拒否した。平壌や元山でも同じような事件が起こり、日本はキリスト教系学校に対する弾圧を強化した。日本の報復は、当時「韓国のエルサレム」と呼ばれていた平壌から始まった。1935年11月、平安道知事が道内の公・私立中学校の校長たちを召集し、平壌神社に参拝することを要求したのだ。

 各地に神社を急激に増設し、「一面一神祠政策」によって、山間僻地の面単位にまで神祠を建てさせ、一般民衆にも参拝を強要した。1938年からは各村の神祠を中心に10戸単位で組織された「愛国班」を通して宮城遥拝、神社参拝の監視を徹底させた。韓国教会に対する神社参拝強要が本格化し始めたのは、1938年からだった。

 神社参拝の強制に抵抗する者は徹底的に弾圧され殺されたが、その代表的な人物として朱基徹牧師を挙げることができる。朱基徹牧師は、日本による神社参拝の強制に抵抗し、自身が神社を参拝せず、神社参拝が聖書の教える十戒の第一戒と第二戒に反する罪であることから教会で神社参拝をしないよう教えたことの故に弾圧を受けた。1938年2月の第一次拘束以降およそ五年間にわたって四度投獄され、1944年4月21日平壌刑務所で殉教する。

 獄中で受けた拷問について、本人は次のように周囲の者に述べた。「日本の警察の酷く残忍で執拗な鞭は、肉を裂き、あまりの痛みに神経が爆発するほどです。痛みがこれほど酷く、恐ろしいという経験は言うに耐えません。でも、これが始まりです。」

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日韓会談文書公開訴訟で一部勝訴!(山本さんより寄稿)

 12月26日、日韓会談文書公開訴訟の判決言い渡しがありました。裁判長が、主文の「外務大臣が行政機関の保有する情報の公開に関する法律第9条各項の決定をしないことが違法であることを確認する」と読み上げた瞬間、勝訴だと確信しました。外務省が「平成20年5月26日までに開示決定をする」と通知したことについて、量が膨大であるとか、紙質が古くコピーに時間がかかるとか、あれこれ理由を挙げて合理化しようとしたことについて、裁判長は「すでに12件の開示請求があり歴史的に重要な文書なのでマイクロフィルム化するなど期間短縮の努力はできたはず。人員体制を整えていないことは外務省の怠慢で多忙は理由にならない」と明快に指摘しました。情報公開関連訴訟で不作為の違法を認定したのは、これが初めてのことです。戦後補償関連訴訟の判決が敗訴ばかりでしたので、勝訴判決に立ち会えてよかったと思いました。
 今回の判決に対して外務省が控訴するかどうかはわかりませんが、外務省の姿勢を変える大きな契機にはなるはずです。すでに請求権など重要部分の不開示決定が次々出ており、これに対する第2次、第3次の異議申し立てや訴訟の闘いも今年は始まります。今回の勝訴を踏まえて、ぜひ、全面開示を実現したいと思います。
 

李熙子さんのキムチ&韓国家庭料理(鳥粥:タチュ)教室を開催
エプロン持参でご参加を!(大阪・木村)

 

昨年のキムチづくり教室

 
 

参加者全員で「はい、キムチ〜」

 
 

今年のメイン「鳥粥(タチュ)」

 

 12・8「あんにょん・サヨナラ」大東上映会は、昨年のキムチ作りで前日の仕込みを手伝いに来てくれたメンバーが、劇場上映に参加してくれ、「いい映画だから」と知人友人に広げてくれて実現しました。遠くへ転居した友人が「ここでできたらいいね」と話してくれた時には、とても難しいと思っていました。会場いっぱいには力及びませんでしたが、各々力を出し合ってもらえた事、遠くから応援メールをいただいたこと、また当日駆けつけて下さったことに感謝です。映画と古川さんのトークの後、「関わりのある所で上映できないかあたってみる」と声を掛けてもらいました。これも、イ・ヒジャさんの思いを広げたいというのが人と人の繋がりを広げているのだと思います。
 
 また、今年2月24日には、イ・ヒジャさんを招いて恒例のキムチ作りにプラス韓国家庭料理作りにもチャレンジし、イ・ヒジャさんとの交流を広げていきたいと思っています。料理はイ・ヒジャさん得意の「鳥粥(タチュ)」で、鶏肉、もち米、なつめ、銀杏、栗をじっくりと煮込んだ素朴でおいしい家庭料理です。ぜひお誘いあわせの上、お申し込みください。
 前日のキムチの仕込みは私の家(四条畷)で、白菜20個、大根10本、人参、玉ねぎ…等々、野菜の山を片っ端から千切りにするという大作業ですが、いつも大笑いの渦の中で進みます。時間の都合のつく方は、前日仕込みからの参加がお勧めです。





大阪 2月24日(日)10時〜15時
          クレオ大阪西(JR・阪神「西九条」駅徒歩5分)料理室
          参加費:3000円
          申し込みは:FAXで 078−611−0050 まで(名前と人数をFAXください)

東京 2月23日(土) 時間・場所は未定

※ 両会場ともエプロンをご持参ください。

大東上映会での感想より

 「あんにょん・サヨナラ」は、友達と一緒に見に行きました。貴重な映画を見ることができました。上映会では、最後に古川さんの話を聞くこともができて、とてもよかったです。内容に関しては、理解できる部分と、そうでない部分があり、終わった後に友達と色々と話ができました。共感や協力を求める姿勢が前面にでているわけではなくて、イ・ヒジャさんのような人がいる事を知る、靖国について知る、そこから先は個人が考えを持つことなのだと思います。だからこそ「知る」ということが一番大事で、そこにこの映画の意義を強く感じました。

 読書案内

 『ドキュメント 靖国訴訟
   
    〜戦死者の記憶は誰のものか』   

 
   

             田中伸尚 著 岩波書店 1900円+税

 本書は、「小泉首相靖国参拝違憲訴訟」や「靖国合祀取り消し訴訟」の原告となった日本、韓国、台湾、沖縄の戦死者遺族への聞き取りを重ねたルポルタージュ。そこには一人ひとりの遺族と戦死者の人生ドラマがあり、亡くなった肉親への深い追悼の念が浮き彫りになっていて、裁判の傍聴をしているかのように胸に迫ってくる。最高裁は、「違憲訴訟」に対して違憲判断は避け、精神的苦痛は認めないとし原告の請求を棄却したが、「自衛官合祀訴訟」を闘った中谷さんは、「合祀取り消し裁判」提訴の際に「やっとそこまできたのですね」と感無量のような表情になったという。現在の「靖国訴訟」の提起する意味を改めて認識させられるものである。(大幸)
 

各地からのメッセージ

・ありがとう 頑張ってくれて。(神戸)
・控訴審傍聴に行きます。(横浜)
・靖国派内閣の参院選惨敗をもとに、合祀を政治的に撤回させましょう。(鎌倉)
・皆さま不退転の闘いに敬意を表します。(豊中)
・いつも応援に行けなくてすみません。(大阪)
・あんにょん・サヨナラ大東上映実現しましたね。遠くから応援しています。(神奈川)
・いつもご苦労様です。何もできないですが、応援しております。(大阪)
・老齢で年金以外の収入がありませんが年末カンパを送ります。(東京)
 

GUNGUNインフォメーション

1月14日(月祝) 「あんにょん・サヨナラ」和歌山上映 
           和歌山市・カトリック屋形町教会(入場無料)
           14:00祈り 14:30上映開始
1月18日(金)  戦後補償フォーラム 18時〜 弁護士会館1003
1月28日(月)  ノー!ハプサ(合祀)第3回口頭弁論 9時30分 傍聴券抽選
           10時口頭弁論(東京地裁103号法廷)
           11時報告集会(弁護士会館502EF)
2月23日(土)  李熙子さんのキムチ作り教室(東京)(時間場所はHPでご確認ください)  
   24日(日)  李熙子さんのキムチ&家庭料理教室(大阪)10時〜15時 
           クレオ大阪西(JR・阪神「西九条」駅徒歩5分)
3月 7日(金)  日弁連シンポジウム「憲法9条と20条」(仮題) 日本弁護士会館クレオ
           パネリストとして岩淵宣輝さんが出席します
3月25日(火)  ノー!ハプサ(合祀)第4回口頭弁論
           午前11時〜東京地裁103号法廷
4月15日(火)  GUNGUN控訴審第3回口頭弁論 14時 東京高裁101号法廷
           終了後、弁護士会館で報告集会予定