在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター 「未来への架け橋」 NO.44 (2007.6.9発行) |
春川納骨堂で開催された |
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相次ぐ戦後補償裁判の政治癒着判決を許さない! |
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いよいよグングン裁判控訴審が始まります!
グングン裁判の控訴審がいよいよ始まります。昨年5月25日の不当判決後、6月2日控訴しましたが、亡くなった原告―訴訟の継承問題や訴訟救助等の関係で控訴審の口頭弁論の期日の決定が遅れていました。今回ようやく訴訟救助が決定され、第一回口頭弁論が、9月25日午後2時からに決まりました。法廷は822号です。いよいよ控訴審です。1年以上にわたり口頭弁論がなかったので、支援体制に不安があります。是非、一審のとき以上のご支援・傍聴体制をお願いします。
被告国の主張を検討も抜きに受け入れた一審判決は、靖国合祀について「被告国が行った戦没者通知(こういう言葉自身国がつかっているものであり、通知は「靖国神社合祀事務に対する協力について」と述べており、ここからして作為がある)は一般的な行政の調査、回答事務の範囲内の行為というべきであり、戦没者合祀の実施は、靖国神社がその判断、決定によって行われていたと認められる」と判決しました。しかし、今年3月末発刊された国立国会図書館編「新編靖国神社資料集」には、とても「一般的な行政の調査、回答事務の範囲内」とは言えない、国・靖国神社一体の事実が明らかにされています。現在、国立国会図書館のホームページで見ることができるので見てください。(「国立国会図書館 新編靖国」で検索してください)
グングン裁判の多くの原告は、未払金の請求やシベリア抑留中の捕虜労働賃金の返還を求めています。また、遺骨も重要な問題です。一審判決は「日韓協定締結時請求権あったものは全て措置法により消滅している」としました。今、韓国での請求権協定全面公開に続き、日本でも公開請求の裁判が行われていますが、韓国の朴独裁政権を支援するために結ばれたこの協定は、戦争犠牲者のことを全く無視するものでした。BC級戦犯問題などは、全く考慮されていなかったことが韓国側資料で明らかになっています。シベリア抑留問題も日韓協定で解決しているとはいえません。遺骨問題も一向に本格的解決に向かいません。日本人内部から「日本の政治家は『靖国』ばかりいうが現地に残された遺骨を見ると愕然とする」という声すら聞こえます。米国下院では「慰安婦問題」での決議案が出され、国連では「慰安婦」「強制連行・労働」問題が日本政府の執拗な画策にもかかわらず今なお問題が継続しています。国・三菱重工を被告とした勤労挺身隊裁判でも負けはしましたが「正義・公正に著しく反する行為といわざるをえず、違法」と認定せざるをえませんでした。同じ日本人軍人軍属として動員しながら、旧植民地出身者には恩給も年金もないという差別的取り扱い問題は、仏セネガル兵の対応等で既に国連で指弾されているのです。犠牲者への韓国での立法化の取り組みも進んでいます。BC級「戦犯」の韓国での遺族会も発足するなど新たな動きもでています。闘いはまだまだこれからです。
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中国人強制連行訴訟「4・27最高裁敗訴判決」を乗り越えて
既にご承知の様に、4月27日に「広島西松建設中国人強制連行訴訟」と「山西省中国人『慰安婦』第一次訴訟」の最高裁判決が行われ、被害者の請求権棄却が言い渡されました。また、同じ日に「北海道・劉連仁訴訟」「福岡三井鉱山強制連行訴訟」についても同様の敗訴判決が電話で通告されました。裁判に一縷の望みをかけて闘ってきた原告と弁護団の落胆は大変なものだったと思います。判決文のポイントを検討し、戦後補償問題の解決に向けた今後の行動について述べたいと思います。 |
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金景錫(キム・ギョンソク)さん一周忌
次の日朝からいつもの事務所に集まるが、ここももうすぐ移転ということで参加者全員で記念写真を撮る。キム・ギョンソクさんの思い出の事務所の中や入口も写真におさめる。次に、建設中の新事務所にも立ち寄り、中を見せてもらう。関連の団体が一つのビルに事務所を構えるようで、江原道が建設しているとのこと。外観もオシャレで中の会長室も広い。「お客さんをたくさん迎えられる」とホンさん。ここの事務所費は何と光熱水費のみ。韓国では真相糾明法が通り、戦争被害者がやっと市民権を得たということだろうか。
金景錫さんは日本軍の行った強制連行や強制労働を一番初めに告発しました。今、日本では憲法が変えられようとしています。日本国憲法は戦前・戦中に日本がアジアの民衆に対して行った事実の反省にたって成立しました。一周忌に金景錫さんの業績を検証し、日本国憲法を守ろうという気持ちを新たにしたいという意味で参加しました。追慕式では日本から3名が代表して弔辞を述べましたが、金景錫さんの運動の力強さがひしひしと身近に伝わってきました。戦争と侵略の事実は今更ながら、日本での改憲の動きとは到底相容れないという思いを強くしながら聞きました。金先生の残した「明日地球が滅ぶとも今日りんごの木を植えよう」との言葉はみんなに受け継がれるんだなあ、との実感です。また、春川に来る前、ソウルに立ち寄りましたが、タプコル公園に3・1独立運動の銅版のレリーフ10枚が張られていました。日帝への抵抗と残虐さを印象的に示しており、歴史を伝えていこうとする意思を感じました。また、今韓国の経済は活発な成長をしていることが、あちこちに高層マンションが林立していることでよくわかりました。
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韓国から「平和通信使」の若者が日本へ来ます。
今年のZENKOへは韓国から若者が80人規模で合流(別掲)。またノーハプサ原告の李熙子さんや羅敬任(ナギョニム)さんも参加されます。5日の分野別討議はぜひノーハプサへ! |
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5月19日・韓国ドキュメンタリ−フェスタ in Osaka報告
私は受付をしましたが、9:30には「憲法集会でチラシをもらったから」とおっしゃる人達が続々と入場。ネットでの紹介という人も複数参加されました。勿論賛同団体からの口コミ紹介も多数あり、参加者は60名でした。ありがとうございました。
丁さんのそんな思いを受け止めながら、「テチュリ村の戦争」「ソグム(塩)」を鑑賞しました。残念ながら私は受付の関係で「テチュリ」はほんとに後半部分しか鑑賞できず残念でしたが、映像にも登場された中井さん(「テチュリの灯火」監督)が、参加者として来場されており、貴重な現地情報もいただきました。
「あんにょん・サヨナラ」高槻上映実行委員会
「奈良でノーハプサの会を支援することになったので、吉間さん代表者になって」と言われて、私がさせていただくことになりました。もともと私は人前で何かしゃべったりするのがとても苦手で、代表者になる器ではないのですが・・・。小学生の時に、よく学校で日韓の問題についての映画を観ました。私は自分が日本人である事が恥ずかしく思い、父にこのことについて話した事がありました。しかし父の、「いつまでも昔のことを持ち出されて!いつまで言われなければならない?特にお前たちはまだ生まれていない時のことだろ」と言う言葉に「違う!そんな問題じゃない!」と心の中で叫ぶ自分がいるのに、父を納得させられる言葉が見つからず、自分に悔しく思いました。今でも相手を納得させられる言葉は言えませんが、そんなふうに思っている限り、私たちはいつまでも日本人であることを誇りに思えないのだということは言えます。「あんにょん・サヨナラ」のDVDを観たとき、イ・ヒジャさんの父親を想う気持ちがあふれ出ていた姿、そして彼女を悲しみにおいやった日本人である古川さんをはじめとする日本人が、国境を越えてともに闘っている姿が彼女の心の扉を叩き、少しずつ日本人に対する気持ちが変わっていった彼女の言葉に、私は涙が出ました。自分に置き換えようと試みてみても、実際に同じ立場ではない私たちは100%彼女の気持ちを理解することはできないけれど、近づくことはできるんだな、私は何ができるかなと思いました。多くの人の関心を呼ぶ事を言えない私です。でも多くの人に「あんにょん・サヨナラ」を観て頂く運動はしていける。そう思っています。 |
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映画案内
アンソンは息子チャンスの筋ジストロフィー治療のために、妹キョンジャたち家族とともに京都から東京に移り住む。物語は、チャンスを救おうとする人びとの愛、在日への差別とのたたかいを横糸にして進行する。だが、この作品の随所にアンソン、キョンジャの父の姿が描かれ、物語の縦糸を織りなしている。父は、植民地支配下の済州島で日本軍の強制徴用から逃れ、激戦地の南洋群島ヤップ島へ流れ着く。キョンジャは「アボジが逃げてくれたからこそ、私たち兄妹はこの世に生まれることができた」との思いを抱く。この縦糸に注目したい。なお、時を同じくして公開された石原慎太郎製作の『俺は、君のためにこそ死ににいく』の対極のメッセージを発信していることを付言する。(塚本) |
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◆「あんにょん・サヨナラ」上映 6月23日(土) 長崎市・日本キリスト教団銀屋町教会 14:00〜 6月30日(土) 佐世保市・日本キリスト教団佐世保 14:00〜 6月30日(土) 大阪府高槻市・市立総合市民交流センター8F(JR高槻駅前) 14:10 上映16:10 講演 18:00上映 参加費:999円 ◆「韓国・朝鮮人BC級戦犯者問題」連続セミナー(14時〜16時) 会場:在日韓人歴史資料館セミナー室(港区麻布1-7-32 韓国中央会館別館) 参加費500円 7月 1日(日) 「私たちの歩いてきた戦後62年」 講師:李鶴来(韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」会長) 7月22日(日) 「韓国・朝鮮人元BC級戦犯者問題とは何か」 講師:内海愛子(同進会を応援する会代表) ◆見て、聞いて、考える「靖国問題」パート2 7月8日(日) 午後2時〜5時 シンポジウム「新資料集から見える靖国合祀の真実」 場所:文京区民センター3C会議室 資料代:1000円(学生500円) パネリスト:田中伸尚さん(ノンフィクション・ライター)、内田雅敏さん(弁護士) ◆8月4日(土) 5日(日) 平和と民主主義をめざす全国交歓会 8月3日(金) 昼:グローバリズムに抗議!ワンデーアクション 夜:前夜祭(ピースライブなど) 4日(土) 10時 開会全体集会 14時半 国際シンポジウム 18時 国際連帯フェスタ 5日(日) 9時 分野別討議 13時 交流広場 決議採択 会場:東京都大田区民センターなど お問い合わせ:03-3267-0156(東京) 06-6762-0996(大阪) |