在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター

「未来への架け橋」 NO.40 (2006.10.7発行)

靖国キャンドル行動で歌う
イ・ヒジャさんとチワス・アリさん
(2006年8月・東京)
 

   

安倍首相は「美しい国=自慢史観」に
       閉じこもらず「アジアとの対話」を!

  −−新たな靖国合祀取り消し訴訟準備進む!


 9月26日に安倍内閣が発足しました。所信表明演説で吉田松陰を例に挙げ、教育再生を発言しましたが、中国と韓国を掌握すべきと主張した征韓論者を崇拝するところに、安倍の本質が表れています。NHK「アジア女性国際法廷」番組への改変圧力、つくる会教科書の採択圧力、東京裁判判決を容認しない発言、集団的自衛権と改憲の準備発言・・・その安倍は、4月15日靖国神社に「内閣官房長官 安倍晋三」と記帳し、参拝していました。今年8月15日当日の靖国参拝者は25万8000人にも昇り、昨年を5万3000人上回りました。2001年以降、毎年小泉首相が参拝し、宣伝したことの結果です。小泉に輪をかけた、タカ派首相の出現を、アジア民衆は冷静に見守っています。
 こういう日本の動きに対し、アジアの市民が結束し「NO」を突きつけた「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」が8月取り組まれました。日本人と台湾人の遺族9人が靖国神社を相手に「合祀取り消し」を求める訴訟を大阪地裁に起こしました。李熙子さんの新訴訟提訴も準備中です。グングン裁判控訴の手続きも進んでいます。
 過去清算もできない国を「美しい国」と呼ぶ、安倍新政権に痛烈なパンチを!

 
 

御用判決に抗議(5月25日・東京地裁)

政治に屈服した判決は絶対に許さない!

 5月25日の判決は、完全に政治に屈服した司法の「独立」を放棄した御用判決でした。「外国人の靖国神社合祀問題という政治性を帯びた争点を眼前にしておののき、憲法と法律と自らの良心に拠る判断をまず放棄」(控訴理由書1)したものです。控訴審では、この一審判決の不当性を打ち破ることが問われています。


控訴理由書1・2、準備書面、訴訟救助書類を提出!

 グングン弁護団は、8月末、靖国合祀問題を中心とした控訴理由書1、日韓協定問題に係わる請求を中心とした控訴理由書2、および、靖国問題での準備書面を提出しました。

 

靖国神社の本質を描いた絵

 

 原審は、「被控訴人国が行った戦没者通知は、一般的な行政の調査・回答の事務の範囲・・・靖国神社がその判断、決定により合祀を決定していた」となんの論証もなく行っています。しかし、8月29日朝日新聞による報道の根拠となった56年1月30日の「要綱(案)についての説明」は、それが全く嘘であることを示しています。 (朝日新聞の記事PDFファイル@およびA)
  また、未払い金にとどまらず、シベリア抑留、BC級戦犯問題も、日韓協定・法律144号で解決済みであり、「憲法の予想しないところ」という超法規的措置ですべての請求を棄却している。最高の法規である憲法さえ予想しないものであるとすれば、人道の基本に返るのが当然ではないでしょうか。不当な判決を象徴するのが遺骨に関する部分。「(遺骨について)もし日本国または日本国民が、65年6月22日に遺骨を所有していれば、(遺族は遺骨の)所有権を喪失している」という極めて非人道的なものでした。

(資料1)1956年1月30日「靖国神社合祀事務協力要綱(案)についての説明」の別紙図

◆(資料2)1956年1月.30日「靖国神社合祀事務協力要綱(案)についての説明」の一部
    
「2.方針について
 1)合祀の速度については今後3年間に大部の合祀を了えようとするものである。これがためには旧陸軍関係では年間約30万の合祀を目標とする必要がある。
 2)戦没者の合祀は、形式的には靖国神社が行うものであり、国及び都道府県はこれに協力するものである。これは現在及び将来とも変りはない。しかしながら合祀者の選考に関する限り実質的には国及び都道府県でなければ実施不可能である。そこで、明年度以降においてはこの事務の実体に即応するよう事務体系を改めることとした。即ち、従来靖国神社で選定し決定していた合祀者を、今後は都道府県が選定し、厚生省で決定して、靖国神社へ通知するということに改めたのである。 」

新たな靖国神社合祀取消訴訟の準備を開始!!

 

 在韓軍人軍属裁判(グングン裁判)は、初めて韓国人の靖国神社合祀取消を請求の趣旨の一つに掲げました。軍人軍属に関わる様々な請求を掲げるグングン裁判の構成上、被告は日本国のみとなっていますが、最終的には合祀問題の主体である靖国神社の責任が問われるべきであることは言うまでもありません。

 グングン裁判から映画「あんにょん・サヨナラ」が生まれました。映画の中でも出てきますが、グングン裁判の原告でもある李煕子さんは望郷の丘にお父さんのためのお墓を建てますが、靖国神社に合祀されたままでは名前を刻めないと墓碑には何も書いてありません。李煕子さんらが靖国神社に合祀取消を求めても頑として受け入れない靖国神社。この映画を見た誰もが李煕子さんの思いをどうしたら実現できるのだろうかと感じたことでしょう。

 

 5月25日のグングン裁判一審判決は、「国による戦没者通知は一般的な行政の調査、回答事務の範囲内」としましたが、その後、この通知が国家的なプロジェクトとして進められ、憲法の政教分離規定を逸脱する行為であったことが明らかにされています。国籍条項により排除された韓国人を合祀することは援護業務でもなんでもなく、靖国神社の宗教行為への援助、協力に過ぎません。このような国家と癒着した宗教行為は信教の自由の範囲を逸脱したものといえます。

 今年の8月11日、日本人と台湾人の遺族が日本国と靖国神社に対して合祀取消を求める訴訟を大阪地裁に起こしました。李煕子さんをはじめ韓国の遺族も靖国神社に対し合祀取消を求める訴訟を起こす意志を固め、東京のグングン裁判事務局メンバーを中心に提訴の準備をはじめました。すでにグングン裁判で日本国を相手取った靖国合祀取消請求を掲げていることとの整理に時間がかかりましたが、靖国神社を単独の被告とした新たな訴訟を提起することで、11月には弁護団を編成し、提訴の準備に入ることが決まりました。

 
   

 提訴の時期はまだ決まっていませんが、来年の8月15日までには第1回口頭弁論が開始できるよう早急に準備を進めたいと考えています。新しい訴訟はグングン裁判の兄弟訴訟であり、映画「あんにょん・サヨナラ」から生まれた訴訟です。映画を見たすべての人が参加できるような新しい支援組織を立ち上げたいと考えています。その節にはご支援、ご協力をお願いいたします。
   (山本直好)

平和の灯を!ヤスクニの闇へ
           キャンドル行動 
(8.11〜15) 

 13日からの行動に参加した私たちは、まず靖国神社を偵察するために遊就館に入館。「戦争賛美」の何物でもない。殺戮、死、略奪、尊厳の破壊・・・戦争が引き起こした残酷さと日本の侵略性とは無縁の展示物ばかりを前にして、靖国神社は紛れもなく特定の意図を持った戦争神社であることを実感。小泉前首相や閣僚の「靖国詣で」を単純にA級戦犯分祀で許してはいけないと思いました。怒りを持つだけではなく、行動しながら学ばないと、軍国主義化の動きが日常にすり込まれる(雰囲気負けしてしまう)と感じました。

8/13 韓国・台湾・沖縄・日本から約1千人が集結!(東京・教育会館)

 

 
 

 

 集会主催者から「首相の靖国参拝は侵略戦争と植民地支配の肯定を世界に発信するもの。靖国神社の解体に向けて運動を進めていきます」(内田弁護士)「ただちに韓国人の合祀を取り下げろ」(李ソクテ弁護士)と発言がありました。続いて韓国から9人の国会議員が登壇し、「アジアの平和を作る道を見つけるために来日した」と発言。集会講演にたった高橋哲哉さん(東京大学教授)の内容はわかりやすく「(A級戦犯の分祀を理由に)21世紀の戦争神社、第二次国営靖国神社の創設」へと向かう意図があると明確に語られました。
 李金珠さん「夫は、天皇のための侵略戦争に家族と祖国を捨てて命を捧げるような、愚か者では絶対にありません。侵略戦争を正義の戦争とみなし、戦争の英雄を崇める靖国神社に祀るのは、夫に対する冒涜です。朝鮮人戦没者を侮辱する行為である靖国参拝を、小泉首相はただちにやめるべきです」 そのあと金城実さん、チワス・アリさんの発言がありました。
 最後にGUNGUN原告の李熙子さんが小泉前首相の靖国参拝を厳しく糾弾し、同時に韓国の国会議員に向けて、今日の集会での気持ちを持ち続けて欲しいと発言されたことが印象的でした。
 集会の2部はコンサートで、大いに盛り上がりました。その後、「靖国NO!」靖国神社に向けてデモ行進を行いました。キャンドルを手に私たちは韓国の人々の列に混じって行進しました。 暑い!熱い!行進でした

8/14 今こそ平和のためにキャンドルを灯そう!(明治公園)
 「YASUKNI NO」のキャンドル人文字を完成させるために延べ2千人の市民が明治公園に集う。韓国側実行委員長の李海学さんが「日本は軍国主義化をすすめている。日本の人々のためにもキャンドルを掲げよう」と発言されたことが胸に残りました。当然GUNGUNも店舗を開き、アピールし、グッズも販売しました。そのかたわらで、韓国から来日されたGUNGUN原告の皆さんと熱い握手を交わし、ボディーランゲージで交流。残念ながら私は途中で、後ろ髪を引かれる思いで夕闇迫る公園を後にしましたが、新幹線の中で加藤さん(あんにょん・サヨナラ共同監督)の写メールで完成した人文字を見ることができました。参加された皆さん、本当に素晴らしい企画でしたよね!ご苦労様でした。 (報告:小川)

投稿:松尾暢浩さん(「月桃の花」歌舞団)

イ・ヒジャさんも登場!
日韓共演平和ミュージカル『希望の歌』
   アジアから“いのちと平和のネットワーク”を

 

金城実さん(左)

 

 私たち「月桃の花」歌舞団は、8年ほど前から交流を続けてきた「劇団セビョック」「演喜劇研究所」の仲間と、1年以上かけて“共演ミュージカル”の制作に取り組んできました。この共演に臨んで私たちは、沖縄靖国訴訟をモチーフに取りあげました。訴訟原告団長の金城実さんに直接お話を伺い、脚本案についても多大な助言をいただきました。
 本土ではほとんど知られていませんが、沖縄戦で犠牲となった一般住民(非戦闘員)のうち6万人もが靖国神社に祀られています。日本軍に協力したとして英霊にされているのです。「これは、沖縄戦の真実をねじ曲げるもの。そして、首相の靖国神社参拝は沖縄戦を正当化し、これからの戦争をも正当化しようとするものだ」と、金城さんは訴えています。
 さらに韓国のイ・ヒジャさんや台湾のチワス・アリさんをモデルとして、アジアから靖国社会を撃つ曲も創作中で、文字通りアジアから平和を創造するステージとなっています。
 加えて、イラク市民の非武装の運動(IFC)に連帯してきた歌舞団自身の姿を交差させて、民衆が暴力を脱して生きる希望を描くステージ『夏子の南風子守歌』ができました。
 歴史観、社会観の違いを越えて、私たちが「一緒に作る」ことで共感してきた共通の希望を、アジアから世界へ伝えていきたいと考えています。みなさん、ぜひご参加ください!

12/2(土)東京・滝野川会館 12/3(日)大阪・高槻現代劇場(両日とも、18時より開演)
詳しくは…「月桃の花」歌舞団 http://gkabudan.ivt.org/  info@gkabudan.ivt.org 

GUNGUN秋のフィールドワーク
「ビルの谷間に朝鮮通信使ウォッチング〜大坂残留組(船乗り)の滞在の記録〜」
(講師:宮木謙吉さん)

 朝鮮通信使一行が江戸へ上る間、100名の船乗りたちは大坂に留まることを命じられ、3ヶ月「船倉」で生活していたそうです。その間、町奉行たちは、無聊を慰めるため宴会やすもう大会をしたということが、対馬の国史編纂誌の記録に残っていたということです。

日時:11月4日(月)2時〜4時 集合場所:大阪環状線「大正駅」改札口

金景錫さんが亡くなって初めての秋夕を前に
第6回納骨堂草刈りボランティアツアーを開催!
(9月22日〜24日)

 
 

納骨堂の中で

 
 
 
 
 

歌の披露

 
 

宋琅錫さんと呂明煥さん

 
 

イムジン江を望む

 
 

向こう側に見えた建物

 9月23日10時すぎ、秋とはいえないほどの強い日差しの中、春川の納骨堂のまわりを囲むフェンスの錠を開け、テントを立て、草刈りを始めました。
 去年は一面に草が生い茂っていた納骨堂の裏は、今年はさっぱり。金景錫さんのお墓が作られたあと遺族会の手で整地され、芝も植えられました。ところどころに残る草をむしりながら、去年の金景錫さんの姿を思い出していました。いすに腰掛けて石塔をつくる様子を見守る姿が今でも浮かびます。思うように身体が動かないもどかしさから、石を積む私たちに大きな声で指揮をとってじっと見守っていました。
 8月の集中豪雨でフェンス前の一部は陥没していましたが、そんな風雨にも耐えてどっしりと立つ石塔を眺めていると、金景錫さんが「日本政府がきちんと反省するまでは孫や子に引き継いで100年訴訟として闘うぞ」と幾度となくおっしゃっていたことが、思い出されました。

金景錫さん作の詩を披露!

 お墓の前で、ツアー参加者で黙祷したあと、金景錫さんが作られた歌詞に曲をつけて歌わせてもらいました。
 たった一人で裁判闘争を始めた思いと、自分をずっと支えてくれた奥様への感謝を込めた詩です。生きていらっしゃる時に聞いてもらって一緒に歌いたかったです。今後の遺族会は奥様と2人の副会長さん(崔さんと韓さん)で運営されると聞いています。今回はゆっくりとお話することもできませんでしたが、また機会があれば思い出を聞かせていただきたいと思いました。

春川をあとに江華島へ

 GUNGUN原告の呂さんと宋さんに昼食をごちそうしていただいた後は、江華島に向かいました。
 3時間ほどかけて到着した場所は、地元の海水客が利用する民宿でした。民族問題研究所と太平洋戦争被害者補償推進協のメンバーが用意してくれたバーベキューを屋外でわいわいと食べて、飲んでおなかを満たした頃には総勢16名に。海岸で花火を楽しんだ後は、2次会で撮影・編集で苦闘したスタッフに感謝をしながらしりとり歌合戦をして大盛り上がり。東京からかけつけた20代の「あんにょん・サヨナラ」上映スタッフも旧知のように楽しめた一夜でした。

南北の分断を実感!

 翌朝の江華島めぐりのハイライトは、通行許可証をもらって、統一展望台からイムジン江のむこう側の共和国をウォッチングしたひとときです。駐車場の近くではカラオケの大音量。テントの下では年配の人がすわっています。聞くと、「脱北者」を慰労する催しだとのこと。
 きつい階段をあえぎながら上って展望台に到着。イムジン江のむこうには、木々の緑が少ない山々が見え、合間に人が住んではいない、見せかけの灰色の建物が立ち並んでいます。望遠鏡に500ウォンを何枚も入れて必死で人影を捜します。歩いている人や、自転車に乗っている人の姿を見つけるたびにみんな大騒ぎ。
 流域には田んぼが広がっていました。かつては、農民が米や野菜を作り、自由に川を渡って自由に行き来していたはずです。イムジン江を境に北と南に分断された村は今や警備兵によって守られる警戒地域となってしまっているのです。
 南北離散家族の再開事業が取り組まれていることをテレビで見たことはありますが、こうして分断された村に来て肉眼で2つの地域を見ることで、一刻も早い平和的統一が来ることを願わずにはおれませんでした。忙しい中、私たちを案内してくださった民族問題研究所のソ・ウヨンさんと金さんに、カムサハムニダ。(大幸)
 

主題歌「平和の歌」をピアノ発表会で披露!
  
投稿 稲葉眞理子さん(四日市市)より

 私の住んでいる四日市で「あんにょん・サヨナラ」の上映会が行なわれたのは2月です。あれから半年以上が過ぎて再び、映画のエンディング曲「平和の歌」とかかわることができたのは、ほんとに幸せなことでした。毎回、私のピアノ教室では生徒の発表会の最後に全員で歌を歌います。今年も何か良い歌はないかな?と探しているとき、友人からプレゼントされた「あんにょん」のサントラ版CDを聴いていて、この「平和の歌」に再び出会ったのです。とてもすてきな歌詞で、とにかく覚えやすそう。私の心はすんなりと「この歌でいこう!」と決まりました。そして無謀にもハングルで歌うことにしました。幸い、韓国語の達者な友人の手助けで読みと発音はばっちり。子供たちも韓国語という外国語に少なからず興味を持ってくれて一所懸命に練習しました。会の当日はちょっと緊張してあまり大きな声は出ませんでしたが、出席されたご父母の方からは、「きれいで覚えやすい」「言葉(韓国語)を身近に感じた」などの感想をいただきました。また、歌を歌った中学生は「まるで子守唄のよう。”戦争が終わったんだよ。安心しておやすみ”と言っている様だ」と語ってくれました。みんながひと粒ずつ「平和の種」を蒔き続けたら、きっと、平和な世界がやってくる・・・そう信じてこれからもこの歌を歌っていきたいと思います。

●「平和の歌」を聴く。  ● 韓国語の歌詞と楽譜を ダウンロードして印刷する
サントラCDも販売中です!(1200円)

あんにょん・サヨナラ上映情報
10月12日(木)東京都・さくらプラザ中央町社会教育会館レクリエーションホール
        @開場13;30 上映14:00  A開場18:15 上映18:45
        目黒区上映実行委員会
10月12日(木) 東京都・すみだ生涯学習センターホール 14:00 墨田区職労女性部
10月14日(土) 奈良県・天理市中央公民館 18:30 天理の夜間中学をつくり育てる会
10月15日(日) 新潟県・等運寺 15:00
        真宗大谷派(東本願寺)三条教区第18組教化委員会
11月 3日(金) 大阪大学豊中キャンパス 13:00 (大学祭)
11月23日(木) 名古屋市北区役所講堂 13:30 名古屋市母親大会実行委員会
12月 1日(金) 和歌山県・県民文化会館小ホール 14:30 18:30 9条ネット和歌山
12月 7日(木) 島根県・東仙道公民館 18:30 NPO多文化共生と人権文化LAS
12月 8日(金) 広島県・福山人権交流センター三階学習室 18:30 ピースアクション・福山
12月 8日(金) 神奈川県・鎌倉生涯学習センターホール 18:30 鎌倉・9条の会
12月14日(木) 東京都・日本カトリック会館マレラホール 17:30
        カトリック中東協議会社会福音化推進部


「あんにょん・サヨナラ」のDVD(上映会用&個人鑑賞用)を年明けから販売開始!(詳細は、ニュース次号で案内します)
    

 読書案内

 沖縄から靖国を問う
     
金城 実著  宇多出版企画  1,000円+税
    

  著者は、沖縄100メートルレリーフ「戦争と人間」「恨の碑」等の作品で知られる彫刻家。常に沖縄から戦争を問い、日本を問うてきた。本書では、沖縄がいかに靖国思想に引きずられていったかを第二次大戦の前後から検証し、「援護法」の矛盾、沖縄靖国訴訟の原告代表としてなぜ裁判を起こしたのかが語られている。「沖縄には靖国思想に対する抵抗文化が存在している」と、立つ原点を示す。「死者は母の子宮に造形化された墓に入れられる」、従って「自殺者は恥として」扱われる。ところが靖国思想は「強制集団死に追い込まれた死者をも美化し、無断で靖国に合祀している。これは沖縄の文化の基層にある死生観に対する冒涜で屈辱的かつ犯罪的な行為」と。また裁判のなかで、韓国、台湾の原告団との交流訪問記では「裁判を沖縄で起こしたことで、今になってアジアが見えてきた」「侵略されたアジア人民との連帯が強く求められている」と語る。靖国を文化的な面から問うことでより深く理解でき、怒りがわく。(木村)

会員の皆さんからのメッセージ
   (様々な地域からのメッセージ本当にありがとうございます!元気が出ます。)

*映画を見ました。現在は老人ホームに入っています。活動は出来ませんが年会費ぐらいは納入できると思いますので、入会することによって賛同の意志を表示したいと思います。頑張ってください。(大阪)

*あまりにもひどい地裁判決でした。次をご一緒にがんばりましょう!(東京)

*「あんにょんサヨナラ」いいドキュメントでした。イヒジャさんの怒り、悲しみの前で私の人生はたちすくみ、未だ余りに何も変わってこなかったことにあせりを感じてしまいます。「外国から言われるから」ではなく、私たち自身がこんなにもNO!と言っているだという事を示したいです。(横浜)

*少額ですがカンパさせていただきます。結果よりも経過が大切、私たち一人ひとりの意識が変わることで、本当の平和を実現することが出来ると信じています。(東京)

*勝訴の日を信じて・・・(微力ですが)(四日市)

*あんにょん・サヨナラ(ハングル)を見ました。貴会の趣に賛同し、1年分の会費を送金します。御健闘をお祈りします。(大阪)

*映画拝見、靖国問題は顔を上げられない思いです。日本はアジアの中で完全に孤立してしまうでしょう。 イ・ヒジャさんの闘いが勝利する事を祈ります。(東京)

*李ヒジャさんのたたかいを「あんにょん・サヨナラ」で拝見し、京都全交でスピーチをお聴きし、靖国キャンドル行動3日間参加させていただきました。ますますひどい内閣ができつつありますが、来年にむけてがんばりましょう。(鎌倉市)

GUNGUNインフォメーション
10月15日(日)13時 大阪中之島中央公会堂 「戦争あかん基地いらん関西の集い」
10月19日(木)IFC国際連帯集会 京都 19時 こども未来館
10月20日(金)   〃     大阪 19時 エルおおさか
10月23日(月)14時 衆議院第二議員会館第4会議室
        日ソ共同宣言50周年記念シンポ「日ソ共同宣言とシベリア抑留」
10月24日(火)13時抽選 大阪地裁202号 「靖国合祀イヤです訴訟」第1回裁判
10月29日(日)10時 東京・亀戸中央公園 「1047名の解雇撤回をめざす団結祭り」
11月4日(土)14時 JR大正駅改札集合 「GUNGUNフィールドワーク」
11月5日(日)11時 大阪中之島剣先公園 人らしく生きよう!団結まつり

◆「あんにょん・サヨナラ」上映会 (上映スケジュールはこちら)