在韓軍人軍属裁判を支援する会ニュースレター 「未来への架け橋」 NO.7 (2001.10.24発行) |
STOP戦争法・小泉首相靖国参拝違憲提訴へ 「テロ防止」に名を借りた戦争、そしてその戦争に自衛隊を参加させる法案の国会通過を私たちは断じて許しません。 |
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小泉首相靖国参拝違憲アジア訴訟団事務局 菱木 政晴 |
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またもや生存者合祀の新たな事実! 先日、GUNGUNの原告(bR9)の金智坤さんが、靖国神社に合祀されていることが判明しました。前号でお知らせした李淡泰さんのお父さんに引き続き2例目ですが、今回は正真正銘、現在の「生存者」。今、生きている人が「神様」になっているわけです。さらに国・靖国を追及する有効な材料が一つ増えました。 |
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新たな事実 〜戦没船資料館フィールドワーク9月23日、私たちは神戸での戦没船フィールドワークに取り組みました。この日の目的は、私たちのGUNGUN原告が関係する戦没船についての調査でした。 「戦没した船と海員の資料館」は、神戸元町の全日本海員組合関西地方支部のビル2階にあります。「開館から1年、毎日遺族の人が訪れない日は一日もない」そんな研究員・上沢さんの説明を聞いている時にも、広島から一人の女性が父の乗船した船の行くへを求めて、来館されていました。 資料館の全ての壁に、びっしりと1200枚の戦没船の写真が並んでいます。しかし、こうして船の写真が残っているのは戦没船の3分の1。7200隻もの船が犠牲になって戻ってこなかったのです。そのなかには、一般の漁船もあります。運航中や漁のさなかに、海軍や陸軍から現地調達として、徴用されたのです。家族に連絡するすべもなく、突然海洋に連れ出され、何の武器も持たない漁船とともに運命をともにした人の無念や、帰らない男たちを待つ家族の思いがいかほどのものだったか・・・・・。 私たちの原告の無念、遺族の悲しみと重なります。 上沢さんの協力を得て、原告の関係する戦没船を探し始めると・・・「あったー!」・・・座っているすぐ後ろの壁に「辰武丸」の額縁が。原告bP42 張学順さんの父、張在珞さんが乗っていたという船が、何とすぐに目に飛び込んできました。1943年5月10日トラック島付近で米軍の魚雷で撃沈。陳述書に書かれている内容が、その額の絵の中に書かれていたのです。 次いで、戦没者(韓国朝鮮人)の名簿の中に、原告bP50 金金洙さんの父、金福童さんを探し当てました。日本名「朝本福重」とあり、「童」と「重」のちがいはあっても、生年月日、出身地から間違いないと判断できました。船は「第七快進丸」。沈没したのは山口県とある。「ああ関門海峡ですね。米軍は関門海峡に約五千もの機雷を敷設して海峡封鎖しましたからね」と上沢さんが教えてくれる。1945年、6月27日に沈没、船員24名が戦死とある。金福童さんは機関部の軍属乗務員として記録が残っていたのです。しかし遺族の金金洙さんは、お父さんの戦死については何も知らされておらず、死亡通知も受け取っていません。なんと理不尽なことか。 「海を再び戦場にしてはいけない」と誓う上沢さんたちの長い間の努力で、この日ひとつの真相が明らかになったけれど、私たちの国は、真相究明に何の努力もせず、放置したままなのです。 上沢さんは語ってくれました。「海軍はまだ徴用する際に契約を交わしていますが、陸軍は漁船を沖でそのまま徴用し、手続きなど無視したのです。だから徴用された小さい漁船や乗組員などについては、一切不明のものも多いのです。」・・・そう。陸軍の発想は「現地調達」だったのです。侵略した先で焼き尽くし、奪いつくした、あの軍の同じやり方で民間船も徴用していたのです。 私たちの役割は、上沢さんたちのような活動をされている方たちと結びつき、真実を明らかにしていくことだと強く感じました。 この日午後からは、GUNGUN呼びかけ人代表の飛田雄一さんとともに、「神戸港における中国人朝鮮人の強制連行を調査する会」のフィールドワークと合流、神戸港や川崎重工・三菱重工に関連した強制連行のあとをたどりました。 暑い暑い日でしたけれど、支援する会の役割を胸に刻んだ有意義な日でした。 |
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平和の意志 (石)を持ち寄って、韓国に供養塔をつくろう! 石を持ってまつりに集まろう! 前号でもお知らせした、韓国春川にあるボランティアツアーの企画が膨らみました。日韓の石で供養塔づくりを行い、親善サッカー大会も開催します。ワールドカップ日韓共同開催に向けた「市民外交」で、日韓の「未来への架け橋」をつくる一歩にしたいと考えています。ぜひ一緒に行きましょう! ツアーに参加できない方は、石とカンパでご協力願います。 ●携帯電話の半分程度の小石にメッセージを書いて (東京)10月28日 亀戸中央公園 (大阪)11月 4日 大阪扇町公園 で行われる「団結まつり」のGUNGUNブースにお持ちください。 ●供養塔づくり資金カンパは下記郵便口座までお願いします。 00930−7−64674「在韓軍人軍属裁判を支援する会」 私も参加します!(本田都南夫さん) 私は、このたびのGUNGUNボランティアツアーに参加する本田といいます。 私は1942年2月13日の生れです。その3日後の16日に大日本帝国陸軍によってシンガポールが陥落し、東京では街中に提灯行列ができたそうです。私の親父も調子に乗って、あろうことか私の名前を「都南夫」などとつけました。シンガポールは東京の南にあたるから、というわけです。小さい頃は嫌で嫌でたまらない名前でしたが、成長してからは「大日本帝国による聖戦」を署名するたびに、思い出すのでなかなかいい名前だと思うようになりました。因みに、調子に乗ったのは提灯行列をした人々や私の親父などよりむしろ、「昭和天皇裕仁」だったようです。「陛下にはシンガポールの陥落を聴し召された天機殊のほか麗しく、次々に赫々たる戦果の挙がるについても、木戸には度々云う様だけれど、全く最初に慎重に十分研究したからだとつくづく思ふとの仰せあり。」と側近・木戸幸一の日記に書かれています。このことからも「昭和天皇裕仁」は確信犯だったいわざるをえません。皆さんがんばりましょう! |
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GUNGUN原告を知ってねコーナー
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読書案内 今「靖国」を問う かもがわブックレット137 平和を願い戦争に反対する戦没者遺族の会編 571円+税 今夏、小泉首相は、国内外の批判にもかかわらず「靖国神社」参拝を強行した。「遺族の心情」や「戦没者追悼の純粋な気持ち」を強調する小泉首相の言動に危機を感じ、本書が平和遺族会から緊急出版された。戦没者を「英霊」とたたえることで、もう一度国民を戦争にかりたてる、そんな道具に「戦没者」を利用するなという「遺族」の思い。靖国の正体と、歴史、「靖国」と政教分離にかかわる住民訴訟の経過を簡明に記している。 |
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GUNGUNインフォメーション 10月27日 東京・「どこにいくの日本!ともに生きるアジアを考えよう」(13:00荒川区旧真土小学校) |