小泉日本総理の靖国神社公式参拝に抗議して

太平洋戦争被害者補償推進協議会事務局長 金銀植

 今日(8月13日)日本の小泉純一郎総理が靖国神社を総理の資格で参拝を強行しま した。 同日韓国の国会議員会館会議室では靖国神社がどんなところで、韓国人合祀問題をど のように扱っていかなければならないものか、について公聴会を設けました。

 日本の国家神道は、韓国で1000ヶ所余りの神社を作り、日本天皇にむかって参拝 を強制したものであり、これに背いたものは投獄され苦痛を抱かなければなりません でした。どの民族にも固有の伝統と文化を持っており、これを守っていこうとする民 族意識を持っています。

 しかし日本の軍国主義者たちは、数多くの韓国人たちを侵略戦争の道具化をほしいま まに実行し、これに抵抗する声を暴力で制圧しました。このような悲しみを受けてき た国民たちは靖国神社という施設についてはよく知りませんが、父母を戦場に追い立 てられ日本の戦争責任を認めない靖国神社を日本の総理が参拝したということ、そし てそこで彼らの家族を合祀させているという事実に対して憤怒しています。

 日本人たちは、日本がほしいままに行った侵略戦争に踏みつけられたアジア周辺国被害者たちの声をきかなければなりません。彼 らが経験してきた苦痛を日本人自身が体験していればどうなっていたかを考えなけれ ばなりません。戦争の傷が治癒する前にまた戦争を準備するための日本の閣僚たちの 動きに対して、なぜこのように憤怒し鬱憤を吐きだそうとしているのか皆さんは理解 しなければなりません。

 忘却はまた別の不孝をもたらします。それはなんの心配もなく生きてきたみなさんに かえってくる矢になることもあります。空気と同じような、水とも同じような平 和を根こそぎ奪い、その苦痛を皆さん自分自身で持たなければならないようになる点 を自覚しなければなりません。

 今回の小泉総理の靖国神社参拝もアジアの被害者たちは過去の傷に加えて二重の被害 を経験しなければならないものとなりました。傷が未だに治癒されない前にまた別の 痛みを経験しなければなりませんでした。戦争で日本がアジア周辺国のために何をし なければならないか冷静に考えなければなりません。

 それは他人のためというのではなく、間違いなく今の自由と平和を奪われることを知 らないという問題であり、間違いなく皆さんが直面する現実的問題になるものです。 私たちは心から日本が尊敬される国になるよう希望しています。そのような私たちの 願いでさえ散り捨てられたらそれはすなわち皆さんたちの不幸であります。また私た ちの不幸にもなります。

 私たちはまだ日本人個々人の良心を信じています。このように信じることができなければ私たちは決してお隣さんにはなれません。 力が強い国より本当に尊敬される国、堂々とした国になれるよう努力してください。 それはすなわち皆さんの子孫たちに返せる財産として残るものであり、皆さんは自由 と平和を守護するため努力した自慢できるような先祖になれることでしょう。 皆さんのご健勝をお祈りします。

2001.8.13