2006年6月24日(大阪)

GUNGUN不当判決関西報告集会


  冒頭、「考えてみよう靖国問題〜あんにょん・サヨナラから」が上映されました。30分の中に、「あんにょん・サヨナラ」で使うことができなかった貴重なインタビューが満載されており、靖国問題を職場や教育現場で仲間や若者とともに考える教材としてうってつけだと思います。是非、ご利用下さい。その後、大口弁護士から判決の報告。いつもの穏やかな優しい雰囲気とは少し違って、緊張して 、判決と控訴審での闘いについて語っていただきました。

大口弁護士
 

大口弁護士が報告(6月24日)

 

GUNGUN裁判を起こして5年目の最初の判決は、本当にひどい判決でした。初戦における「負け」をどうやって闘い治していくのかが課題です。次の裁判ではどう闘うか。靖国合祀の問題で言えば、侵略の犠牲者を何故祀っているのか?と言う問いに「行政サービス論」で逃げていますが、靖国神社の侵略的性格性を戦前からの連続性の中で明らかにしていくことでしょう。つまり、陸軍省、海軍省の役人が、戦後そのまま横滑りして厚生省の役人となり、両省が抱えていた「復員」と「合祀」という仕事が戦後の大事な仕事として厚生省に引き継がれたのです。そして、靖国神社も戦前から両省の管轄下にあって、戦後もその影響下にあったという、連続性です。靖国は戦前戦後の連続性の中で軍事施設であったし、今なおそうであります。とはいえ、霊爾簿からはずさせるためには、国際的なネットワークの形成が必要でしょう。アメリカだって小泉の参拝を快く思っていないし、かって植民地であった国々は当然そうですし、国内でも靖国を訴える裁判の準備がされています。靖国を訴える裁判とともに連帯して闘っていきましょう。

古川佳子さん(箕面忠魂碑訴訟原告)

 台湾、韓国の人たちの大きな矛盾に、日本人が気づくことになれば裁判を闘った意味がそれだけでもあると思う。あらゆる矛盾をついて、人間として素直に闘っていけたらいい。

その後、集会参加の皆さんから活発なご意見をいただきました。裁判を支援していただいている皆さんの熱意を感じました。本当にありがとうございます。