2001年5月18日

内海愛子さんを迎え、第1回グングン連続講座開催!


  5月18日、東京で第1回目のグングン連続講座が開催された。当日は、BC級戦犯として死刑に処せられた「チョウムンサンの遺言」(91年NHKドキュメンタリー)を見たあと、内海愛子さんの話を聞きました。俘虜監視員・BC級戦犯問題は、まさに軍人軍属問題の象徴ともいうべき問題です。多くの朝鮮人軍属がタイ、マレー、ジャワ俘虜収容所の俘虜監視員として動員され、戦後129名が戦犯として有罪判決を受け、死刑や懲役刑を執行されました。日本軍の国際法違反の政策(捕虜の労役への強制)の最前線の執行者として使い、有名な泰面鉄道の建設や捕虜の2/3が死亡したといわれるハルク島の飛行場建設などに捕虜を動員する役割を担わせたのです。そして、戦後はその末端の監視員にその責任を押し付けるという全く卑劣な行為を行ったのです。本裁判の原告にもBC級戦犯として巣鴨刑務所での服役を余儀なくされた方がいます。 (参考文献:「朝鮮人<皇軍>兵士たちの戦争」(岩波ブックレット)、「朝鮮人BC級戦犯の記録」(勁草書房)、「赤道下の朝鮮人反乱」(勁草書房)など)