第19回口頭弁論 2005年10月20日 東京地裁


第19回口頭弁論
「靖国合祀」取下げ原告に24名を追加

いよいよ2月15日最終意見陳述・結審!

 10月20日、第19回の口頭弁論が開催されました。今口頭弁論は、9月1日の証人・原告本人尋問を踏まえ、靖国合祀原告追加の為に、当初予定に追加され、もう一度持たれたもの。同時に次回期日が2月15日で、この日最終意見陳述が行われ、結審することが明らかにされました。

「靖国合祀」取下げ請求の24名追加し、117名に!

 前回9月1日の原告本人尋問で証言した李洛鎮さんは、父がフィリピン・ミンダナオ島で戦死したものの日本政府からは一片の通知もなく、靖国神社にだけは合祀され、靖国神社への合祀を知ったのは、本裁判提訴後で、本裁判の「靖国合祀」原告とはなっていませんでした。
 今回、このような原告について「合祀済」と記載されている旧陸軍部隊留守名簿や旧海軍身上調査表を添付して「靖国合祀」の原告に追加。追加原告数は24名で、一次提訴55名、二次提訴38名なので、総計で117名になりました。戦死したと思われるものの創氏名が分からずに合祀の有無がわからないもの、今なお行方不明で生死認定さえされていないものなど、全ての原告についての調査が終わったわけではないですが、一審最後の局面で判明したできるだけの原告を追加したものです。

靖国合祀、日韓協定の不当性明らかに

 併せて、甲号証として、これまでも証拠として提出してきた「靖国神社忠魂史」を台湾の討伐・理蕃政策を含めて提出、また、1964、65年2度にわたる戒厳令を中心に当時の日韓会談関連の新聞記事の写しを提出しました。これについて、大口弁護士から「靖国神社は、このような植民地の決起した義兵を弾圧し、殺した日本軍将兵を祭っている。遺族にとっては限りない恥辱であり、二重三重の意味で民族的人格権の侵害である」と意見を述べました。さらに、日韓条約についても「この新聞記事にあるとおり、韓国民衆の大弾圧・独裁政権の戒厳令下で強行された。日韓政府は犠牲者のことを全く考慮していなかった」と強調しました。
 裁判は、次回2月15日午前11時からとなった。この日、最終意見陳述(最終準備書面を提出)し、結審となる。いよいよ、2001年6月29日一次提訴、2003年6月12日二次提訴(一次提訴に併合)の一審での最終段階を迎えます。
 結審、そして、勝利判決を勝ち取るために、グングンの支援を、日韓共同制作ドキュメンタリー「あんにょん・サヨナラ」を国内外に広げ、非人道的な日本政府の戦争犠牲者切捨てを断罪しましょう!